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(独)都市再生機構東日本賃貸住宅本部

【就任インタビュー】スピード感持ち着実に/都市再生機構 今井隆滋 東日本賃貸住宅本部副本部長

2025/07/09 本社配信

 都市再生機構東日本賃貸住宅本部の今井隆滋副本部長は「昭和50年代半ばまでに管理を開始した団地が6割、約25万戸を占め、建て替えやリノベーションなどの更新を図っていく必要がある。ストックの更新において、今まで蓄積してきた技術があり、民間の新しい技術を取り入れながら、社会課題の克服に資する役割を果たしていきたい。一気に更新を進めていくのは難しく、将来を見据え、スピード感を持って着実に工事を発注していくことが重要」と就任の抱負を語った。

 業界や管理する団地を取り巻く状況に触れ「着実に工事発注を進めていかなければならないが、工事費の高騰や技術者不足、働き方改革などにより、より魅力のある工事を受注するような傾向がある。近年、不落が増加傾向にあるが、技術者の減少傾向を踏まえた要件の緩和、書類の簡素化といった事務負担の軽減、実勢の工事費に近付けるような発注方式の拡大、発注予定情報の拡充に努めている。URが責務を果たしていく上で、必要不可欠な大切なパートナー」と話す。

 その上で「引き続き、厳しい状況が続くと想定されるが、ヒアリングなど通じて、業界の実態や発注方式への要望を聞き、発注内容や発注方式を検討していく必要がある」と見解を示した。

 職員に向けては「若い職員にはアイデアを出していただき、管理職は経験を踏まえ、そのアイデアを実現させるためにフォローしていく、ボトムアップの環境づくりを期待したい」と述べた。

 趣味は「週末の水泳」と笑顔を見せる。


【略歴】

 いまい・りゅうじ。1966年埼玉県出身。早稲田大学大学院理工学研究科建設工学専攻修了。92年4月住宅・都市整備公団採用、2014年5月東日本賃貸住宅本部東京東エリア経営部ストック技術チームリーダー、22年東日本賃貸住宅本部リノベーション設計部長を経て25年4月より現職。

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