桐生市は桐生が岡動物園(宮本町3-8-13)で、サル舎と隔離舎を新築する。9月までに、2施設の建設工事をそれぞれ建築工事・電気設備工事・機械設備工事と3分離して入札を行う。当初予算では、総工事費1億411万5000円を計上している。また、2026年度はサル山全面リニューアル工事の発注を計画している。
同園では建物や設備などの老朽化が進んでおり、動物の健康維持と福祉の向上から、市のシンボルとして末永く市民に愛される動物園として運営していくために、各施設の改修や整備などを行う。今回新築する2施設は、共に園外のバックヤードへ建設する。入札についてはいずれも、建築工事は条件付き一般競争入札、電気および機械設備工事は指名競争入札となる。
サル舎の建設は、サル山の全面リニューアル計画を踏まえて、今後の工事に備えて一時的にサルを収容する寝室として新築するもの。施設はRC造平屋、3部屋を設けて床面積は約30㎡を想定している。建設工事の設計は直営で手掛ける。当初予算ではサル舎建設工事費4879万6000円を盛り込んだ。
リニューアル工事については、サル山を撤去して住環境を一新する。サルが生活している自然な環境を再現するために、植樹といった造園土木なども行っていく見込み。設計は直営で進めている。
隔離舎は、動物が病気になった際に入院する施設として新設する。建物の規模はW造平屋、床面積67㎡程度の規模。設計業務は群馬県建築設計センター(前橋市)が手掛けた。当初予算では、隔離舎建設工事費5531万9000円を確保した。
24年度は、カピバラ舎と診療所を建設した。建築工事は共に峯岸建工(桐生市)が受注。電気設備工事については、カピバラ舎を三栄電機(桐生市)、診療所は平成電気設備(桐生市)が担当した。機械設備工事においてはカピバラ舎を図子田設備(桐生市)、診療所は新里設備工業(桐生市)がそれぞれ手掛けた。