国土交通省が営繕工事における週休2日促進工事の取り組み状況を公表した。2024年度に完了した営繕工事では、『月単位の週休2日』に取り組む工事のうち85%以上で達成。同省では受注者を対象としたアンケートの結果も踏まえ、必要な改善を行って取り組みを推進する考え。
同省では、働き方改革の一環として、労務費補正の試行を行う週休2日促進を実施。24年度からは月単位で週休2日を確保する取り組みを行っている。
24年度に完了した工事では、28件のうち24件で取り組みを達成。内訳は建築が19件中15件達成、電気設備4件中4件達成、機械設備5件中5件達成。
受注者・現場代理人に行ったアンケート調査では、達成できた要因として「受発注者間で円滑な協議が実施されたため」「適正な工期設定がなされたため」などが多く挙げられた。
一方、達成できなかった要因としては「執務並行改修で、施工上の制約が大きいため」「一般来庁者がいる中での作業は難しいこともあった」「納期の関係で施工を工期末間際に行うこととなり、最終月の4週8休確保ができなかった」「作業員が休日施工を望んだため」などがあった。
同省ではアンケート結果を踏まえ、執務並行改修などにおける施工上の制約について、工事発注前の案件形成段階から施設利用者と十分に調整を行うなどの対応を実施する考え。