県下水道総合事務所は伊勢崎幹線の築造事業で、9月ごろに工事を一般競争入札で公告する。同事業は伊勢崎市と太田市の一部を区域とする佐波処理区で進めているもので、本年度は約500mでの管渠築造工事を中心に想定している。同幹線での工事は今回の発注で全区間が完了となり、2026年度の完成を目指して工事を推進する。
同幹線は、伊勢崎市の平塚水質浄化センター(平塚99-1)までの下水道幹線を築造するもの。下水道が未整備な区間への対応などを理由に09年度より事業着手。整備により汚水処理人口普及率の増加や公共下水道から流域下水道への切り替えによる効率化などを目指す。
管渠の築造延長は1万2630m、管径が800㎜~1100㎜で計画。平塚水質浄化センター側から事業を進めてきている。
本年度の工事区間は前年度の工事区間からさらに北上し、連取町十字路交差点までの497・9mで施工する。管渠築造工事はφ800㎜のヒューム管で泥濃式推進工により実施する。南北に走る路線のうち、東側の歩道下に布設する。
加えて、立坑2基と人孔築造3基、このほか地盤改良工を3カ所で実施する。立坑は工区の終点側となる最北端に1カ所、中間に1カ所を予定。最北端はφ3000㎜、中間部は両発進立坑で、3200㎜×7596㎜で新設を予定。両方とも深さは13・5mとなる。人孔は3カ所全てをRC造の2次製品で整備するとしている。
地盤改良工は立坑周辺で工事を予定。既存立坑で1カ所、到達孔部分の壁で実施。新規立坑2カ所は全周を対象に行う。設計はサンコーコンサルタント(東京都江東区)が前年度の施工区間を含めて実施している。工期は全体で17カ月を想定している。
24年度は9-5工区として小島建設・栗原建設JVが工事を受注。現在も工事を進めているところ。