日立市は、鮎川・城南道路の整備に向けて本年度から工事に取り掛かる。1工区(日立工業高校側)で実施する土工や盛土工は、10~12月に一般競争での発注を予定しており、工期が約5カ月を予定。合わせて一部の用地取得にも動き出していく。2025年度の事業費には総額5366万1000円を措置した。
同路線(市道3974号線)は、県立日立工業高校(城南町)付近から日立地区産業支援センター(西成沢町)付近までを結ぶ延長1860m、幅員13mで計画。車道を6m(3m×2車線)、歩道を両側に2・5mずつ整備する。交差点には右折レーンを設置し、場所によっては、法面工や擁壁工を施し、転落防止柵も整備する。
1工区(日立工業高~日立兎平郵便局)は延長740m。本年度から工事に着手し、城南町地内で土工や盛土工など延長100mの範囲を実施する。工事費には2900万円を充てる。また、未取得となっている整備用地(813㎡)についても、取得に向けて働きかける。当初予算では用地取得費2187万円、移転補償費139万1000円を計上した。
工区内の完成は5~6カ年を見込んでおり、来年度以降、工事が本格化していくことが予想される。市の計画では事業費として26年度に2億円、27年度には3億円を試算している。
2工区(日立兎平郵便局~よっこら坂、L360m)および、3工区(よっこら坂~産業支援センター、L760m)は、道路計画の設計は策定済みとなっているが、用地などは未取得の状態。1工区の進捗を見ながら進めていく。
鮎川・城南道路は、市山側の南北軸を形成する(通称)山の手ルートの一部となる主要な幹線道路として計画。並走する国道6号の渋滞緩和を図り、利便性や安全性の向上、さらには山側住宅団地区の活性化、災害時の避難道路としての役割も期待される。