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栃木県真岡土木事務所

真岡土木、事業概要 71カ所に31億円投入、西田井二宮線、123号大沢に着手

2025/07/16 栃木建設新聞

 県真岡土木事務所は2025年度の事業概要をまとめ、71カ所に31億3000万円を投入する。内訳は道路・街路事業が48カ所で27億6500万円、河川・砂防事業は23カ所で3億6500万円。新規は西田井二宮線(真岡市西田井)と123号(益子町大沢)で歩道整備。物井寺内線バイパスは路線測量・詳細設計に加え、真岡鐵道跨線橋と五行川新橋の予備設計を踏まえ構造形式を検討。那須黒羽茂木線(茂木町茂木東)は電線共同溝整備に向け平面図化。下大羽益子線(益子町城内)は幅員15mに変更するため詳細設計で道路構造を固める。(3面に事業箇所)

 真岡市の中郷八木岡線荒町は道路詳細設計を固め電共予備設計を発注。用地補償を進めていく。市の沿道整備街路事業と整合を図り、狭あい340mを都市計画決定の16mに拡幅。両側の歩道3・5mには電線共同溝を整備する。

 真岡南バイパスの立体部は延長440m。幅員は19・5m。車道3・5m×4、中央分離帯2m、路肩1・25m。橋梁部は上部架設を進め、来春の供用に向け舗装工事を発注する。

 294号二宮拡幅は、茨城県境の南側から4車線化工事に着手。道の駅にのみや入り口で栃木二宮線長島工区の交差点工事を発注する。主要3交差点は修正設計を踏まえ用地補償面積を最小化。現道部の通行に支障がないよう工区割りを工夫し、拡幅工事の進ちょくを図る。

 石末真岡線飯貝は、121号との交差点から北側1200mを12mに拡幅し片側に歩道2・5mを確保する。拡幅改良に併せ芋ノ葉用水路を渡河する桜橋をボックス工で架け替える。用地調査を踏まえ補償に着手。

 121号京泉Ⅱは1級河川五行川を渡河する橋長48・6mの花の木橋を挟んで570mが事業区間。12・75mに拡幅し花の木橋を現在地で架け替える。新橋は52・2mで上部工は2径間連続合成鋼Ⅰ桁、下部工が直接基礎逆T式橋台2基と直接基礎小判形壁式橋脚1基。渇水期に下部工を発注する見通し。

 急傾斜地山根ⅠAは対策延長250・4mを待受け擁壁工43・9mと崩壊土砂防止柵工206・5mに決め工事に着手。

 西田井二宮線西田井は、路線測量と道路詳細設計をまとめ用地測量に着手。西田井小学校付近の狭あい区間1100mを片側に歩道2・5mを確保した10・25mに拡幅改良する。変形5差路付近で赤堀川を渡河する赤堀橋は、法線を是正し箱型函渠で架け替える計画。

 益子町の123号大沢は路線測量と道路詳細設計をまとめ用地測量・物件調査に着手。宇都宮笠間線大沢交差点から北に町道18号七井大平線との北公園入口交差点影響部まで500mが事業区間。両側に歩道3・25mを確保した全幅16mに拡幅。七井小学校・中学校への通学路整備で、交差点2カ所には右折レーンを設置する。

 つくば益子線長堤は、終点部121号分岐部の用地取得を進め改良・舗装工事の進ちょくを図る。長堤Ⅱは26年度まで埋蔵文化財調査を継続。用地補償と函渠工詳細設計を実施。現道合流南進の本沼は歩道設置に向け物件調査・用地補償を進める。

 益子公園線益子は改良舗装、下大羽益子線道祖土は用地補償を継続。下大羽益子線城内は道路計画を固め路線測量と詳細設計を実施、電共予備設計を発注する。両側歩道と車道には自転車通行帯・駐車帯と余裕幅のある全幅15mで計画。都市計画変更に備え幅員とともに線形を詳細設計で確定する。

 堰堤改築は釜ヶ入沢本堰堤を完了。上流側で沢沿いの林道嵩上げと本川工事が完了予定。釜ヶ入沢(支川)と吉見沢は改築工事に向け国有林所管替えの手続き。工事は腹付けと前庭保護工。

 那須黒羽茂木線茂木は道路空間を再配分し、電線類地中化工事を推進。西側の引き込み管路設備工事を進める。引き続き役場北側300mの事業化に向け平面図化を実施。

 茂木中学校付近の那須黒羽茂木線増井は、狭あい区間600mを幅員12mに拡幅、南側に歩道2・5mを確保する。クランク状の町道との増井交差点を改善するほか、豪雨時の冠水対策を検討。整備に向け用地測量に着手する予定。

 砂防堰堤上郭内は完了を見込み、塩田―3は堰堤1基の諸元を固め用地測量・物件調査に着手する。急傾斜地坂井中ⅠAは対策工法の決定に向け、測量設計、地質調査の成果をまとめる。対策延長は200m。

 芳賀町は南北の幹線道路石末真岡線の用地補償や工事の進ちょくを図る。水橋は台帳整備、下高根沢は宇都宮茂木線との交差部の南北1100m区間を改良。北側の幅員は10・5m、南側は11mで用地補償を推進し改良工事を実施。

 真岡那須烏山線祖母井Ⅱは八斗橋から市の堀橋まで420mを10・5mに拡幅。市の堀橋を架け替えるボックス工を発注。橋長18m、内空断面が高さ3・8m、幅5・3m。

 市貝町の黒田市塙真岡線杉山Ⅱ900mのバイパスは、続谷川渡河部を橋長53mのボックス工に固め用地補償を推進。幅員は歩道なしの9・5mで現道を歩行者・自転車道に振り替える。ボックス工の内空断面は高さ3・3m、幅4・8m。

 芳賀茂木線田野辺は田野辺橋を起点に東側2100mを拡幅。幅員10・5mで片側に歩道2・5mを確保。バイパス部の用地補償を進め取得できた箇所から工事を進めていく。

 国道123号下赤羽は、真岡那須烏山線との交差点を改良し、右折レーンを設置する。延長240m、幅員は西側が付加車線を含む16・5m、東側は13・5m。用地補償・物件調査を推進する。

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