県中之条土木事務所は、東吾妻町植栗地内で行う大泉寺橋の架け替え工事を月内にも一般競争入札で道路整備課から公告する。県道植栗伊勢線の現道拡幅事業として行うもの。架け替え工事は、迂回路を整備し、新橋を架設する。現橋については、迂回路完成後に撤去予定となっている。工期は現時点で約19カ月を見込んでいる。設計は技研コンサル(前橋市)が手掛けた。
大泉寺橋は、県道植栗伊勢線と主要地方道渋川東吾妻線が交差する植栗交差点の西側に位置しており、現道に右折レーンを整備して両側に歩道を設置するために橋梁を架け替える。新橋は現橋と同じ位置にRC門型ラーメン橋、橋長10・9m、全幅員16・5m、コンクリートボリューム249立方mで整備する。基礎は、場所打ち杭φ1000㎜、杭長14mを左右岸で計8本施工する。
架け替えの際は、現橋の南側へ延長75m、幅員8・5mで迂回路を設ける。迂回路の施工には177立方mの盛土工が行われ、さらに、φ1・2m、延長35mの高密度ポリエチレン管の仮設パイプで水替えを行う。
現在の橋梁は橋長8・3m、幅員7・5mのプレテンション方式PC単純床版橋となっており、迂回路完成後、取り壊しを行う。ボリューム158立方mを予定している。
県道植栗伊勢線は、東吾妻町植栗から中之条町伊勢町までをつなぐ延長1700mの道路。道幅が狭く、急勾配や急カーブで冬季は凍結しやすく危険であることから、現道の車道幅員約6mから歩道部分を含め13mへ拡幅する。
また、上信自動車道のアクセス道としての整備も行っており、植栗・中之条インターチェンジから国道353号竜ヶ鼻橋交差点までの延長1200mを第1期工区、同交差点から国道145号伊勢町下交差点までの延長500mが第2期工区となっている。2028年度までの事業完了を目指している。
本年度はこのほか、龍ヶ鼻橋の橋面舗装工事を9月、同橋の南側区間で行う道路改良工事を26年1月に一般競争入札で公告を予定している。
龍ヶ鼻橋の橋面舗装工事は、アスファルト舗装と橋面防水を車道部は面積1359㎡、歩道部は702㎡でそれぞれ施工する。設計は日本工営(東京都千代田区)が行った。
龍ヶ鼻橋の南側の区間で行う道路改良工事は、現道との取り付け部分とバイパス交差点の東西で合計延長85mが対象となる。設計は技研コンサルが担当した。
26年度以降、1期工区の現道拡幅区間の道路改良工事、同じく1期工区BP区間の舗装工事、2期工区の道路改良工事を実施する。
電線共同溝工事については、26年度以降に植栗交差点から北へ約400m区間と、2期工区の区間を予定している。
現在は、植栗交差点付近と交差点から約500m北側付近で南波建設(東吾妻町)、2期工区で千島工務店(中之条町)が工事を進めている。