県が茅野市と協働で進める県営向ケ丘団地と市営みどりヶ丘団地の建て替え事業で、初弾となる1号棟の建設工事がいよいよ発注を迎える。発注形態は3分離で、発注規模は建築工事が税込み予定価格1億8000万円以上5億円未満、機械設備工事と電気設備工事が同1億8000万円未満。9月中旬から順次公告する。
1号棟の構造・規模はW造2階建て、16戸、延べ床面積1123㎡。建築工事には外構工事も包含する。工期は約360日(債務負担行為設定済)。実施設計業務はサイト(岡谷市)が担当。
入札方式は建築工事が総合評価落札方式(工事成績等簡易型)。機械設備工事と電気設備工事は受注希望型競争入札を採用する。入札参加資格は建築工事が建築一式964点以上、県内本店、主任(監理)技術者に1級建築士または1級建築施工管理技士配置。機械設備工事は管869点以上、南信地区本店。電気設備工事は電気816点以上、南信地区本店。
入札スケジュールは、建築工事が公告予定時期9月中旬、開札予定時期10月上旬。設備工事2件は公告予定時期が10月上旬、開札予定時期が10月下旬。
2つの団地は茅野市宮川地内に近接して立地。県営向ヶ丘団地は1974~75年度にかけて整備されたもので、戸数は55戸(簡易耐火構造2階建て)。一方、市営みどりヶ丘団地は69~74年度の建設で、戸数は100戸(簡易耐火構造平屋建て)。
計画では茅野市がみどりヶ丘団地の約半分の住棟を除却し、県営団地の用地を確保。県は向ヶ丘団地を「県営みどりヶ丘団地」として、この用地に移転する。市営みどりヶ丘団地の残りの住棟は当面の間、市が維持管理する。
新たに建設するのは住棟3棟と集会所。1号棟以外の基本設計段階の規模は2号棟と3号棟がRC造3階建て、18戸、約1200㎡。集会場がW造平屋約100㎡。1号棟以降の整備スケジュールは現時点で未定。全体の基本設計業務は1号棟の実施設計と包含で発注しており、サイトが担当した。
なお、茅野市による市営団地の解体工事は1号棟の用地分のみ完了している。今後2、3号棟の用地として25戸を解体する予定だが、工事発注は次年度以降となる。