県沼田土木事務所は、昭和村森下地内で進めている主要地方道昭和インター線森下工区バイパス整備事業で、工事2件をそれぞれ9月中旬までに一般競争入札で公告する。2件は、1工区の舗装工事と村道3号線の擦り付け工事。1工区の道路改良工事などが完了するため、舗装工事を行う。擦り付け工事は、昭和インター線と村道との交差点部分で行う。どちらも設計は技研コンサル(前橋市)が手掛けた。
現在施工中の1工区では、大規模な掘削工と主要構造物であるブロック積工、擁壁工、法面工が完了。道路改良工事も完了するため、舗装工事を行う。施工延長は約340m、幅員は約10m、面積は約3800㎡で整備予定。舗装構成は◇上層路盤工=粒調砕石、厚さ10~25㎝◇基層工=再生粗粒アスコン20、厚さ5㎝◇表層工=密粒ギャップアスコン改質Ⅰ型、厚さ5㎝-となる。工事は9月上旬に一般競争入札で公告する。
村道3号線と昭和インター線の交差点部分で行う擦り付け工事は、村道の高さを昭和インター線と擦り付けして通行ができるよう整備する。現場の状況調査を行い、工事内容や詳細を決定する。工事は、8月下旬に一般競争入札で行う。
昭和インター線は国道17号のJR上越線岩本駅周辺に架かる久呂保橋から昭和ICを結ぶアクセス道路となっている。現道は線形不良で幅の狭い区間もあり、昭和ICまでの通行に支障がある状況で、歩道もないことから改善の要望があがっていた。バイパスを整備することにより線形が整い、ICまでの交差点数が減ることで円滑な通行が確保されるものとして計画された。
整備は総延長760m、幅員10m、片側に2・5mの歩道を設ける。舗装構成は◇下層路盤工=再生砕石、厚さ35㎝◇上層路盤工=粒調砕石、厚さ30㎝◇基層工=再生粗粒アスコン、厚さ5㎝◇表層工=密粒度アスコン、厚さ5㎝-。ただし、現在施工中のため、地盤によって舗装構成は流動的となる。
事業着手は2013年度で、今回舗装を行う区間の道路改良工事は石坂建設(昭和村)が整備を行った。
舗装工事と秋に発注予定の交通安全施設・区画線設置工を整備後のバイパス整備は、現在施工中の1工区の国道17号側隣接区間である3工区の施工に入る。3工区の延長は260mで、盛土工、擁壁工、道路改良工、舗装工と順次進めていく計画としている。