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茨城県土浦市

三中公民館改修前倒し/188施設の再編・再配置方針示す

2025/07/30 日本工業経済新聞(茨城版)

 土浦市公共施設等再編・再配置計画の改定案が明らかになった。市内188施設の配置方針を策定し、中学校区ごとにスケジュール案を提示。原案からの変更点として、長寿命化改修の実施時期を三中地区公民館は2029年度に前倒し、都和公民館を34年度に後ろ倒しとした。施設の集約・複合化により、市全体で15・5%の面積縮減を図る。また、跡地利活用の推進についても盛り込んだ。

 改定案は、30日に開催した第6回土浦市公共施設等再編・再配置計画策定委員会において示したもの。今後はパブリックコメントなどの手続きを経て、年度内に計画を改定する。

 各施設の長寿命化改修については、事業期間として4年間を見込む。おおむね2カ年設計をまとめた後、2カ年程度で施工を進めていく想定。用途廃止後の施設跡地利活用に関しては、他用途への転用または売却・貸付を進めていく。

 各地区における配置方針や施設改修等の実施時期は次の通り。

【一中地区】

 生涯学習館・勤労青少年ホーム用地において、26~31年度に児童発達支援センターを新築。現在、四中地区に位置する3施設(幼児ことばの教室・早期療育相談・療育支援センター)を集約化する。ウララ1・2および亀城プラザの方針について29年度から4カ年で検討・決定し、33年度より老朽化対応や移転・集約・複合化を推進する。

【二中地区】

 地区公民館に関し、勤労者総合福祉センターへの機能集約または長寿命化改修のいずれかで検討を進めていく。30~31年度で方針を固める。施設改修等の事業期間は32年度からの4カ年を見込む。

【三中地区】

 29年度から地区公民館の長寿命化改修に着手。26年度より南支所のあり方を検討し、公民館の改修内容への反映を目指す。他地区の公民館との改修時期重複を避けるため、4月に示した原案より1年前倒しした。

【四中地区】

 地区公民館の長寿命化改修事業を27~30年度に実施する。また、児童発達支援センターの整備に合わせ、子育て交流サロン「わらべ」およびつくし作業所の建物を閉館し、近隣施設への機能移転を行う。

【五中地区(先行検討済み)】

 公民館(手野町3252)の増築および長寿命化改修工事に関して、27年度から1~1年半程度の工期で施工。現在は須藤・創美JVが基本・実施設計をまとめている。上大津支所および老人福祉センター「湖畔荘」の一部機能を公民館に移転・複合化する方針を定めた。閉所となった上大津支所は、冬ごろ解体工事を実施する。

【都和中地区】

 本年度より、児童館の複合化に向けた検討を進める。公民館については長寿命化改修工事を34年度より実施。他施設の整備とのかねあいから、31年度からとしていた改修時期を34年度に後ろ倒し。24年度に屋上防水・外壁改修工事を実施しているため、設備等に係る更新工事が主な内容となる予定。

【新治中地区】

 30年度ごろをめどに支所→公民館、児童館→総合福祉センターへの移転・複合化に取り掛かる。農業センターは機能移転または長寿命化のいずれかとする。

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