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山梨県塩山市

塩山南小学校校舎耐震補強・大規模改修、来年度の着工へ

1999/11/19 山梨建設新聞

 塩山市は、来年度の大型事業として位置づけている塩山南小学校校舎の耐震補強及び大規模改修の設計業務を進めており、同業務が年内にも仕上がる見通しとなった。現在、県の判定委員会へ工事内容を提出しており、判断を待っている段階。今回の審議が二回目であることから、最終判断が下りる見込み。判定内容を踏まえ設計を詰める計画だ。来年度の着工を目指す。

 同小学校の校舎は二棟あり、工事の対象となるのは、昭和四十五年から翌年にかけ建設された北側の校舎。校舎の構造はRC造三階建てで、延べ面積は三、一八二㎡。平成九年度に実施された耐震判定では耐震基準をクリアーしてなく、また、築二九年近く経過していることや前回の大規模改造から一一年経っていること--などから耐震補強と大規模改修工事が計画された。

 県に提出した計画によると、工事内容は、約二三箇所に上るブレース補強をはじめ、外壁塗装、内装替え、教室内の床を木製に張り替えることなどを盛り込んだ。また、トイレなど給排水設備も手を加える予定。防水工事については、現段階では工事に組み入れるかどうかは決めていない。

 今後の予定としては、設計業務の納期を来月二十七日に設定していることから、判定委員会に提出した内容に大きな変更がなければ、年内にも設計業務が仕上がる見込み。また、工事費も来年度当初予算にはを盛り込みたい考え。三月に開会する定例市議会で同予算が議決されれば、四月か五月には入札を行う予定だ。その後、仮設校舎の設置を待って、既存校舎の工事に着手。工期については、工事の手順にもよるが、同工事が比較的規模が大きいことから、四か月以上はかかると見ている。年度内の事業終了を目指す。

 実施設計業務は今年七月に委託、広瀬洸建築設計事務所(塩山市上井尻一〇一一、電話〇五五三-三二-一三一八)が担当している。



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