記事

事業者
栃木県宇都宮市

宇都宮市、川田水再生センター強靱化へ、管理、汚泥、ポンプ棟を改築、15年間に520億円を投入

2025/08/02 栃木建設新聞

 宇都宮市上下水道局は、川田水再生センター(川田町)の強靱化事業に着手する。中枢機能を担う汚水処理施設、管理棟、沈砂池ポンプ棟、汚泥棟の耐震化、耐水化、老朽化対策を計画。期間は2026~40年度の15年。管理棟、汚泥棟と汚水処理施設9系列のうち3系列を改築し、沈砂池ポンプ棟は2棟を建設。処理施設3系列と管理棟、汚泥棟、沈砂池ポンプ棟1棟は隣接の食肉地方卸売市場跡地に整備する。26年度に管理棟などの建て替え工事の詳細設計に着手。27年度から管理棟などの建て替え工事を実施する。概算事業費は520億5800万円を見込んでいる。

 川田水再生センターは1978年度に供用。最も早く供用を開始した下河原水再生センターとの統合を進めている。下河原処理区と合わせ処理人口は30万9540人。市の下水処理人口の約7割を担う最も基幹的な下水処理施設。

 施設は供用から約50年が経過し老朽化。重要施設の耐震性能が確保されている。強靱化にあたっては汚水処理を継続しながら工事を進める必要があり、敷地北側に隣接の食肉地方卸売市場跡地約4・2haを活用して事業を実施していく。

 既存の汚水処理施設のうち南の3系列を市場跡地に改築。耐震補強が困難な管理棟、汚泥棟と汚水処理に必要な沈砂池ポンプ棟を市場跡地に建設する。

 既存の汚水処理施設6系列は耐震補強を実施。沈砂池ポンプ棟を現ポンプ棟付近に改築する。耐震補強はコンクリートを増し打ちする手法などを想定。3系列の改築後に段階的に実施していく。

 隣接地に整備する管理棟、沈砂池ポンプ棟の詳細設計、工事は26~29年度の4年間に実施。

 汚水処理施設は27~35年度、南側の沈砂池ポンプ棟は32~36年度、汚泥棟は34~38年度に整備を実施。耐震補強は35~40年度を計画している。

 田川の浸水想定区域にあり、耐水化は隣接地での必要な盛り土、既存施設の開口部対策などを想定。現敷地と隣接地の2カ所への機能分散、老朽化対策、耐震化により安定的な汚水処理機能を確保する。

 水再生センターの統合や再整備に併せた高効率設備導入などで約20%のCO2排出量削減を見込んでいる。汚水処理施設は改築や耐震補強に併せて蓋で覆い、臭気を解消するなど環境負荷を低減する。

 工事にあたっては汚水処理の新技術や民間活力の導入を検討。地元業者の受注機会確保に努めていく。

紙媒体での情報収集をご希望の方は
建設新聞を御覧ください。

建設新聞はこちら