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群馬県沼田土木事務所

戸鹿野橋架替事業で護岸工

2025/08/05 群馬建設新聞


県沼田土木事務所は、沼田市戸鹿野町地内で行う護岸工事2件を8月下旬にそれぞれ一般競争入札で公告する。県道戸鹿野下之町線の戸鹿野橋架け替え事業として行うもの。護岸工事は、事業全体として延長370m、面積約5000㎡で計画。本年度の工事は2件とも延長50mずつを対象として工事を発注する。

戸鹿野橋架け替え事業では、2023年度に護岸工事へ着手しており、国道17号の東側で利根川右岸の下流側から整備を進めている。

今回の施工箇所は、大型ブロック積みでの護岸工を進める。23年度施工箇所の上段護岸とその取付部分を1工区、24年度施工箇所の下流側を2工区として2件発注する。

1工区は延長50m、高さ4mの規模で整備する。また、根固めブロックを併用施工で行う。規模は延長50m、幅員10mとなる。

2工区は延長50m、高さ6mで施工する。なお、護岸工の裏側の埋め戻し作業も付随して行う。使用土については、現地からの採取を検討している。工期はそれぞれ9カ月を予定している。設計は大日本ダイヤコンサルタント(東京都千代田区)が担当した。

事業全体の護岸工事の進捗率は、24年度末時点で金額ベースで25%程度となっている。

新橋の建設は、現在の戸鹿野橋から150m下流側に架設を計画しているもの。橋長87m、幅員13・25m、上部工は鋼単純アーチ補剛箱桁橋、下部工は逆T式橋台2基となる。車道部分が6mで2車線、片側に歩道2・5m、排水桝を有する。防護柵は両側に高欄を設置し、歩車道を分けるビーム型防護柵も設置する。照明は基本的には設置しないとしているものの、戸鹿野交差点の既設照明の移設は行う予定としている。

旧橋は1935年に架設された鋼ワーレントラス橋。老朽化が進み健全性が低下しつつあることや、幅員が5・5mと狭く車のすれ違いが困難な状況であるうえ、重量14tの制限があり大型車が通行不可であったことから新橋に架け替える。新橋の架設が完了した後に旧橋の解体を計画している。

戸鹿野橋架け替え事業では今後、護岸工事のほか、国道17号の迂回道路整備と撤去、国道17号整備などの工事などが見込まれている。整備計画としては護岸工、橋梁下部工、迂回道路整備、国道17号整備、橋梁上部工、迂回道路撤去、旧橋解体の順で施工を行うこととなる。

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