5月25日投開票の白子町長選挙で初当選を果たした緑川輝男氏は、人口減少対策や定住人口増加への取り組みを強化し、スーパーマーケットの誘致や生活道路の整備を推進する。特にスーパーマーケットの誘致は、「町民から生鮮食品が充実した店舗を求める声が相次いでいる」と実状を話し、「誘致に向けた対策チームを立ち上げ、ドラッグストアと競合しない生鮮食品に特化した店舗も含めて検討する。実現不可能な場合は、次の対応方策を講じる」と意気込んだ。また、関小学校、南白亀小学校、白潟小学校の統合・再編による新設小学校の建設については、統合後の保育状況、交通手段、コミュニティの維持などが未確定であるため、教育委員会と協議を行い、全体計画を見直す。
――町への思いや印象は。
緑川 生まれも育ちも白子町で、田舎町のいいところが詰まっていると感じている。昔は漁業も盛んだったが、時代の流れにより変化が生じている。今はテニスコート、日帰り温泉、宿泊施設などが集積した観光業の町としての側面がある。九十九里有料道路によるアクセスが良い半面、通過交通の割合が多く、足を止めてもらえるような取り組みに力を入れたい。
――就任にあたっての抱負や展望など。
緑川 まずは、副町長と教育長が不在となるため、最適な人選を行い、役場組織を構築する必要がある。また、人口減少対策や定住人口増加への取り組みとして、空き家の利活用やイベントの活性化などに力を注ぎ、町外からの交流人口を増やしていきたい。
――公約に掲げたスーパーマーケットの誘致は。
緑川 町内にはドラッグストアはあるものの、生鮮食品を多く取り扱うスーパーマーケットが無く、町民から生鮮食品が充実した店舗を求める声が相次いでいる。石井和芳・前町長時代にも、事業者との交渉を行っていたが、出店に至らなかった経緯がある。誘致に向けた対策チームを立ち上げ、ドラッグストアと競合しない生鮮食品に特化した店舗も含めて検討する。誘致先は、スーパーマーケットの撤退による空き店舗が理想。実現不可能な場合は、次の対応方策を講じる必要があると考えている。
――町内3小学校の統合に伴う新設小学校の建設について。
緑川 石井前町長は、2029年までに小学校における複式学級の発生が危惧されているため「関小学校、南白亀小学校、白潟小学校の統合・再編による新設小学校の建設を早急に行うべき」との考えを示していた。しかし、統合後の保育状況、交通手段、コミュニティの維持などが未確定となっている。教育委員会と協議を行い、全体計画を見直し、2~3年程度で方向性を決める必要がある。
――生活道路の整備は。
緑川 生活道路は津波など災害時の避難道路としても機能するため、有事の際に安全な避難ができるよう、歩道の整備、凹凸のある道の舗装整備、排水路の整備を予算の範囲内で適切に実施する。
――公園の整備について。
緑川 町に主要な公園が少ない中、国民宿舎白子荘跡地の隣接地に県立九十九里自然公園げんき君パークがある。子育て世帯から「遊ぶ場所が欲しい」との要望が寄せられているため、白子荘跡地を活用し、げんき君パークの拡張を検討したいと考えている。
――地域の建設業への期待は。
緑川 台風やゲリラ豪雨などによる風水害が頻発化する中、復旧への協力や対応に感謝している。企業の発展につながるよう育成に努めていきたい。
みどりかわ・てるお
1955年5月6日生まれ。白子町出身。千葉敬愛経済大学(現敬愛大学)経済学部卒業。78年4月、白子町役場に入庁し、生涯学習課長、教育課長、建設課長、総務課長を歴任。2019年4月、副町長に就任。25年6月、白子町長選挙で初当選を果たした。趣味は絵画鑑賞や神社仏閣巡り。座右の銘は「泰然自若」。

















