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群馬県草津町

滝下通り整備計画構想で設計業務を3件委託

2025/08/06 群馬建設新聞


草津町は、草津地内で進める滝下通り整備計画構想で、近く設計業務を3件委託する。内容は、煮川の湯(草津583)の建て替え設計と滝下通りの修景整備設計、道路整備設計の3件。7月の補正予算で、都市計画整備事業の委託料としてそれぞれ506万円、297万円、1183万6000円を確保した。このうち道路整備設計は指名競争入札で発注し、ほか2件は随意契約となる見込み。滝下通り整備計画構想はK計画事務所(東京都世田谷区)が策定を担当した。

建て替えを計画している煮川の湯は、1988年度に建設されたW造平屋、床面積46㎡の規模。湯畑から大滝乃湯(草津596-13)をつなぐ滝下エリアの新しいランドマークとして、草津温泉で最も古いといわれる鷲乃湯を彷彿とさせるデザインを採用する予定。

湯畑から大滝乃湯までを結ぶ滝下通りは、総延長約500mで、幅員は1・5~8m。路側部分をアスファルト舗装し、車道部分を中央通りと同様に半たわみ性舗装で石畳風の路面整備を行う。構想では、9本3本2本のライン状タイル舗装を行い「くさつ」を表す意匠も計画しており、今後設計の中で詳細を詰める。

また、滝下通り灯路計画として、路地に照明を施し、新たな空間照明の演出を予定している。

設計業務は年内の完了を目標としており、工事着手は2026年度を目指している。整備には現時点で2カ年はかかる見通し。

構想ではこのほか、大滝乃湯から草木ダム水質管理所草津中和工場(草津604-1)へと続く歩道整備や、群馬大学草津分院跡地を活用した湯川駐車場(草津627-3)の拡張整備を行う計画も含まれており、お盆の混雑状況を見て、今後の整備計画を見極める。湯川駐車場は現在、砂利敷きの駐車場となっている。

本構想は、湯畑の整備を皮切りに進めてきた「100年先を見据えた付加価値の高いまちづくり」の16年目として、25年度の施政方針「進化し、歩み続けるまちづくり」をもとに立ち上げたもの。

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