記事

事業者
群馬県館林市

館林渡瀬南部第二産業団地の新規造成を計画

2025/08/07 群馬建設新聞


館林市は、下早川田町地内で新規産業団地の造成を計画している。年度内に都市計画決定手続きなどを完了させ、2026年度に調査測量設計業務の委託や用地の取得を進める。順調に進めば、造成工事の発注は27年度を見込んでいる。団地の名称は館林渡瀬南部第二産業団地とし、造成面積は約7・3haの規模。市が設計などの業務や造成工事を発注する。

館林渡瀬南部第二産業団地は館林渡瀬南部産業団地の北側に位置し、東武佐野線を挟んで北部工業団地の西側へ造成する。造成地は主要地方道佐野行田線沿いに位置し、東北自動車道館林インターチェンジから北へ5kmと、高速交通網へのアクセス性に優れた区域となる。

館林都市計画マスタープランでは、同地域を産業の集積の維持および拡充を図る産業拠点として位置付けられていることなどから、同地で新規団地を造成する。市では、事業者から進出の要望が多くあるが、分譲できる用地がないために新たな産業団地を整備し、雇用や税収の確保に努める。土地の現況は主に農地となっているため、年度内に市街化区域への編入などを目指す。

地区整備計画では約8・6haを対象に開発を進める予定とし、うち約7・3haを工業専用地域として市が造成工事を行う。西側に隣接する残る1・3haほどの用地は、工業地域として民間による開発を予定している。

造成工事区域は北側を市道2級4号線、西側は市道2109号線と接し、東側には東武佐野線が通る。線路付近に調整池を築造して南側への放流を想定する。分譲面積や造成工事の詳細、設置する調整池の規模などは、これから委託する設計業務で詰める。概略設計などは技研コンサル(前橋市)が手掛けた。

隣接する館林渡瀬南部工業団地は、県企業局が造成工事を行った。区域面積は約9・7haで、譲渡面積は約7・4haの規模。09年度に造成工事を2分割で公告し、分割1号を原工業(館林市)、分割2号を河本工業(館林市)が落札した。また、同団地内の公園築造工事を宮田建材工業(館林市)が施工した。団地にはアサヒ飲料群馬工場(大新田町166)が立地している。

記事資料

紙媒体での情報収集をご希望の方は
建設新聞を御覧ください。

建設新聞はこちら