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茨城県筑西土木事務所

桜川河道掘削を推進/25年度主要事業

2025/08/07 日本工業経済新聞(茨城版)

 県筑西土木事務所の2025年度主要事業をまとめた。桜川では、真壁工区の河道掘削および築堤・護岸を進めているほか、田川では用地買収と用地買収完了区間の築堤工事を実施。東山田岩瀬線バイパスにおいては、埋蔵文化財発掘調査と桜川市工区の用地取得を25年度に取り組んでいく。また、鹿窪砂窪線では道路設計や用地測量が完了したため、用地取得に着手、結城跨線橋のJR設計協議を進めている。

【桜川河川改修事業】

 同事業は、真壁工区(11・75km)と大和工区(4・75km)の総延長16・5kmの流下能力の不足解消を目指し改修を進めているもの。現在は、真壁工区の源法寺橋~樺穂橋までの約3・4kmについて、河道掘削や築堤・護岸を進めている。大和工区は、羽田橋から上流部分の樹木伐採および河道掘削を行っている。25年度以降も流下能力向上のための河道掘削や屈曲部の解消、伐採を推進していく。同事業の25年度執行額は3億4000万円。

【田川河川改修事業】

 管理延長約4・5km(鬼怒川合流点~県道結城二宮線福良橋)の堤防整備を推進しており、特に下流側(鬼怒川合流点~JR水戸線)の約2・3kmを優先区間として整備を進めている。25年度は用地買収と用地買収完了区間の築堤工事に着手する。15年に起きた大規模な浸水被害を今後起こさないための整備が急がれている。25年度執行額は6億2000万円。

【東山田岩瀬線バイパス整備事業(筑西市宮後~桜川市大国玉)】

 一般県道東山田岩瀬線は、地域の生活道路や桜川筑西ICへのアクセス道路として重要な幹線道路。1995年度に事業を始めてから総延長約8kmのうち、約5・5kmが完成しており、現在は桜川市真壁町下谷貝地区の用地取得と道路改良舗装工事に取り組んでいる。2025年度は埋蔵文化財発掘調査と桜川市工区の用地取得を市と協力して進めていく。用地取得ができた場所から道路改良工事に着手し、バイパスの整備促進を図る。25年度執行額は1億1000万円。

【主要地方道筑西つくば線バイパス(筑西市村田~中根)】

 13年に一般県道下妻真壁線~主要地方道つくば真岡線間約1700mが、18年には一般県道下妻真壁線~筑西市中根間約2200mを整備し、供用開始となった。25年度は引き続き、県道筑西つくば線現道~県道つくば線真岡線の延長3080mの用地買収、道路改良舗装工事を進める。25年度執行額は2億8000万円。

【都市計画道路鹿窪砂窪線(結城市結城)】

 23年度までに道路設計や用地測量が完了したため、24年度より用地取得を進めている。今後は、南側の第一期区間(約0・7km)の用地取得を優先するとともに結城跨線橋のJR設計協議に取り掛かる。25年度執行額は4億1700万円。

【上曽トンネル整備事業】

 同事業は、交通の難所となっている部分を解消するため、桜川市と石岡市をつなぐトンネルを整備するもの。18年度より事業を開始し、桜川市区間は筑西土木事務所が、石岡市区間は土浦土木事務所がそれぞれ市から受託し、事業を進めてきた。25年度はトンネル整備工事、取付道路の道路改良工事を進める。順調に進めば、延長3538mのトンネルが9月27日に供用開始する見込みだ。

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