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群馬県高崎土木事務所

県高崎土木事務所は多胡橋で上部工

2025/08/09 群馬建設新聞


県高崎土木事務所は主要地方道高崎神流秩父線バイパス(矢田工区)で多胡橋の上部工工事に着手する。8月末に2者JVによる条件付き一般競争入札で公告する方向性を固めた。工期については約22カ月を見込んでいる。多胡橋は高崎市吉井町岩崎~池地内で計画し、橋長149mのPC4径間連結バルブT桁橋となる。橋梁設計は長大(東京都中央区)が手掛けた。

同工区は、高崎市吉井町岩崎地内に位置する県道後賀山名停車場線と高崎神流秩父線との岩崎交差点を起点に南へ進み、吉井町吉井川地内にある国道254号と主要地方道神田吉井停車場線の吉井IC入口交差点までをルートとする約1900mの新設バイパス。また、高崎神流秩父線と国道254号バイパスが接続する丁字路(池南交差点)から高崎神流秩父線バイパスルートをほぼ直線で結ぶ約330mの新設、およびバイパス終点地の国道254号で約330m区間の交差点拡張工事も行う計画となっている。全幅は24mで整備し、幅員構成は車道部13m、中央帯と路側帯1mずつ、歩道部9m。副道を設置する箇所については歩道の外側に幅員5mで整備する。

鏑川を渡河する多胡橋の整備は、同バイパスの4車線化に伴い既設橋梁(2車線)の下流側に1橋を新設し、4車線を確保する。全幅は14・95~19・02mでの整備を予定している。

今回発注の上部工は架設桁(二組桁)とクレーン相吊り架設で施工する予定。1径間当たり36・915m~37・065mの主桁について5分割で工場製作し、現地で組み立てる。1径間当たりの主桁の内訳は◇8m=3本◇6・4595m~6・5345m=1本◇6・4555m~6・5305m=1本-となる。各径間ごとに8本ずつ、4径間で合計32本製作する。主桁は桁高1・85m、上幅1・6m、下幅71㎝で整備。247・6tの鉄筋と1232・8立方mのコンクリートにより工場製作する。φ12・7㎜のPC鋼材を160本使用し緊張させ、グラウトを注入して仕上げる。横組は30・3tの鉄筋と230・7立方mのコンクリートで整備。φ21・8㎜のPC鋼材を441本使用し、緊張させグラウトを注入する。

下部工は、左岸側からA1、P1、P2、P3、A2を設置する。なお、下部工は全て発注済みとなっており、A2以外はこれまでの工事で完成済み。A1橋台は鈴木建設(高崎市)が施工を手掛け、P1も鈴木建設が受注した。P2については浦野工業(高崎市)、P3は吉井建設(高崎市)が施工を手掛け、A2についても吉井建設が受注している。

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