上野原市は新築する秋山地区複合施設の規模を2000㎡程度と想定している。市役所秋山支所など複数の公共施設を統合した施設で、2027年の着工を目指し計画が進む。概算の工事費は8億円程度を見込む。市は年内にも基本計画をまとめる方針だ。
老朽化が進む市役所秋山支所と秋山老人福祉センター、市立病院付属秋山診療所に代わる施設として計画する。建設予定地は同支所敷地内で、現在は駐車場などとして使用されている。
新施設は同支所(延べ床面積2016㎡)と同規模の2000㎡程度を想定。支所、診療所、消防署出張所の機能を核に、郵便局やカフェ、売店などの設置が想定されている。大会議室も設け市民活動の拠点とする予定で、「秋山地区の主要施設として地元の方が親しみ、使って頂ける施設を目指す」(市関係者)という。ピロティ構造を検討しており1階部分は駐車場(40台程度)とする計画。市は工事費として8億円程度を見込んでいるが、昨今の物価高騰などを受け膨らむ可能性があるとみている。
7月には施設の基本計画策定支援業務を馬場設計に委託した。履行期間を12月15日まで。市は可能であれば、その業務内で基本設計まで完了させたいが、完了しない場合、今後の補正予算で経費を取った上であらためて基本設計を発注する。同計画では事業手法についても検討し、「公設公営」「PFI」「リース」の中から選択することになっている。
26年8月ごろから実施設計へと移り、同年度末の工事発注を予定する。27年度に建設工事を行い、28年6月ごろまでの供用を目指す。設計・施工者の選定に当たってはプロポーザル方式の採用も検討する。