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(社)埼玉県建設業協会

滑川総合高校生が建設現場を見学

2025/08/22 埼玉建設新聞

 埼玉県建設業協会と埼玉県教育局は19日、「県立高校生はたらく魅力実感講座~建設業の世界を知ろう!~」として、高校生に建設業の理解を深めてもらおうと講座と現場見学会を開催した。参加したのは県立滑川総合高校のラグビー部員34人と保護者2人、顧問2人の計38人。同協会が主催する事業で、専門学科以外の高校生を対象としたのは今回が初めてとなった。

 冒頭、生徒を前に同協会の北村学業務部長は「皆さんの学校は全体で8割の生徒が大学や専門学校に進学すると聞いているが、いずれ社会に出た時に、働く魅力を知っていただくとともに、具体的な業種として、建設業とはどういうところかを知ってもらうために企画をした。午後は実際に工事現場を見ていただき、今、どのように工事が行われているかを見てほしい。そして皆さんの生活や命を守る重要な仕事でもある建設業の魅力を知ってほしい」と呼び掛けた。

 高校生は最初に、座学を受けた。テーマは「チームビルディング研修」(STEAM Sports Laboratory・山羽教文社長)、「ライフ&マネー講座」(SMBCコンシューマーファイナンス・鈴木裕子氏)、「建設業の魅力」(ユーディケー・門倉和也人事課長)。そのうちユーディケーの門倉課長は「建設業は皆さんが行っているスポーツと似ている。1企業では建設業のものづくりはできず、チームプレーが重要です」などと建設業の仕事内容をわかりやすく紹介した。続いて「昔の建設業と今の建設業は大きく変わっている」とし、旧3Kでななく、「給料が良く休暇がとれ希望が持てる」の新3Kに、さらに「かっこいい」「かたちがのこる」のプラス2Kを紹介。門倉課長は「今は技術者を志望する普通科の高校生や大学生も増えている。きょうの講座や現場見学が、建設業に興味を持つきっかけになれば」と期待した。

 その後、関東地方整備局荒川調節池工事事務所発注の荒川第二調節池の工事現場を見学。現場では第二排水門(施工・飛島建設)、ゲート設備(同・IHIインフラ建設)、池内水路(同・ユーディケー)の順に、DXやMR(仮想現実)を活用している状況を見て、高校生は関心を寄せていた。

 建設業で働くことの魅力を専門学科以外の高校生にも理解を深めてもらい、建設業の将来の就職先候補の1つとして心に留めてもらうのが狙い。同協会は今回初めて専門学科以外の生徒へ現場見学を行ったことについて、今後も続けていきたい考えだ。


写真=座学ではユーディケーの担当者が建設業の仕事や魅力を説明

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