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群馬県沼田土木事務所

下平工区で路体盛土工

2025/08/26 群馬建設新聞


県沼田土木事務所は、片品村下平地内で行う路体盛土工を近く一般競争入札で公告する。片品村下平と沼田市利根町平川を結ぶ国道120号下平工区バイパス整備事業として行うもの。路体盛土工の一環として地下水排水工と側溝工を施工する。施工延長はどちらも90m。工期は約9カ月を見込んでいる。設計は高崎測量(高崎市)がまとめた。

今回の施工箇所は土沢から片品村方面へ約90mの区間。路体盛土工は9530立方mで、土は、他現場の発生土を使用し、運搬距離は約9kmを予定している。

地下水排水工は、施工延長90mを対象に基盤排水工と法尻かご工を行う。基盤排水工は厚さ約1mで粒度調整砕石40-0を使用し、盛土の最下層に施工する。法尻かご工は、法尻部分に延長2000㎜×高さ800㎜×幅800㎜のかごと中の部材として割栗石を用いて、法尻が侵食されないよう整備を行う。側溝工は、施工延長90mでPU1型側溝の300㎜×300㎜を使用し、法尻の隣接箇所に整備する。

バイパス整備全体での土工については、道路部分は約6万1800立方mの盛土と約1万4600立方mの切土で整備する計画となっている。道路法面は土羽構造となる。

同バイパスは国道120号の下平橋を約200m北上した位置を起点に南下し、国道120号の立沢橋をさらに約100m南下した箇所までを結ぶ580m区間を対象に全幅10・285mで整備する計画。車道部は6mの2車線道路とし、バイパス東側に設ける歩道は2・5mで整備する。途中、大立沢川を跨ぐ(仮称)新立沢橋を架設、土沢の区間は函渠で対応することとなり、ともに工事着手済み。バイパス東側には300㎜×300㎜の函渠型側溝を延長450m敷設。バイパス西側には300㎜×300㎜の落蓋式側溝を延長530m設置する。

舗装構成は車道部が◇置き換え工=山砕100、厚さ100㎝◇下層路盤工=再生砕石40、厚さ12㎝◇上層路盤工=粒度調整砕石30、厚さ10㎝◇基層工=再生粗粒度アスコン20、厚さ5㎝◇表層工=密粒アスコン改質Ⅱ型、厚さ5㎝―。歩道部は◇凍上抑制層=再生砂、厚さ15㎝◇路盤工=再生砕石30、厚さ10㎝◇表層工=再生密粒度アスコン13、厚さ3㎝―となる。

同路線は尾瀬へ向かう道路だが、現道は幅員約7mと狭く大型車両のすれ違いが困難となっている。バイパス整備により急カーブを解消すると共に、拡幅し見通しのよい道路とすることで円滑な通行を確保する。

事業の進捗状況は、本年度8月末時点で、事業費ベースで55%。今後も盛土工を沼田側から片品側へ順次進めていく。

過去の工事では、2023年度にA2橋台と路体盛土工、24年度にA1橋台、上部工を発注。全て角田建設工業(片品村)が担当した。

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