記事

事業者
群馬県館林農村整備センター

野辺地区ほ場整備として2工事を公告

2025/08/27 群馬建設新聞


県東部農業事務所館林農村整備センターは、館林市野辺町地内でほ場整備を進めており、近く条件付き一般競争入札により2工事を公告する。計画では、約10ha区域を対象とした整地工を概ね2分割しての入札となる。工事概要はそれぞれ区画整理工、道路工、用水路工を行う。事業費は、2024年度補正予算分を合わせて2億5502万円を確保した。

農業競争力強化農地整備事業(経営体育成型)野辺地区として、館林市野辺町を中心に千代田町萱野地内および明和町大輪地内の一部区間においてほ場整備を行っている。今回公告する工事では、主に館林市野辺町地内の第3・4工区において約10ha区域を対象に工事を進める。整地工と併せて、道路工延長1・4㎞、用水路工延長1㎞を予定する。

道路工はアスファルト舗装および砂利舗装により全幅5mで整備する。新設道路は敷砂利で再生砕石を厚さ10㎝で整備する。一部区間では現況のアスファルト道路があり、原形復旧工事として◇下層路盤工=再生砕石40、厚さ20㎝◇上層路盤工=粒調30、厚さ9㎝◇表層工=再生As、厚さ3㎝(仮舗装)-で舗装する。

用水路工は約1㎞を対象に350㎜×450㎜のベンチフリュームを布設する。同地区の設計は藤和航測(前橋市)が手掛けた。

同地区において24年度は3工事を発注しており、第1工区1工事を本島建設(館林市)、第4工区1工事を新和建設(千代田町)、第4工区2工事を柳瀬建設(館林市)がそれぞれ施工した。また、本年度は先行して延長約1・2㎞を対象とした排水路工を6月に入札を行い、柳瀬建設が受注している。

同事業では、ほ場整備の推進により生産基盤条件を改善して、担い手や農業生産法人への農地集積を促進し、生産性の向上と担い手の安定経営および地域農業の振興を図る。野辺地区は、米麦と野菜(キュウリ等)を中心とした営農が盛んな地域。同地区は、明治後期から大正初期の富永村外四ヶ村耕地整理組合事業により耕地整理が行われたが、ほ場は狭小で分散しているほか、農道は狭く用排水路も老朽化が進行している。また、農業従事者の高齢化により遊休農地や耕作放棄地が顕在化し、さらには、意欲ある農業者の生産拠点の流出も懸念されるためにほ場整備工事を計画した。

記事資料

紙媒体での情報収集をご希望の方は
建設新聞を御覧ください。

建設新聞はこちら