宇都宮駅西口大通り南地区市街地再開発組合(川村壽文理事長)の設立総会が26日、ホテルニューイタヤで開かれた。RC一部S造29階建て塔屋付き最高高さ約100mの住宅商業棟、S造6階建ての商業業務棟、S造駐車場棟の3棟で構成し総延べ床面積は約3万6100平方m。住戸は279戸。2027年度に本体着工する特定業務代行を鉄建建設・東武建設JVが担当。これに先立つ26年度の既存建物解体撤去工事は別途発注する。30年度の完成を目指し、総事業費約250億円を見込んでいる。
地権者数は24人(土地所有者16人、借地権者8人)。参加組合員はフージャースコーポレーション、設計はAIS総合設計、コンサルタントは再開発計画オフィス。22日に市長の再開発組合の設立認可を取得。26年4月に権利変換計画認可の予定。
療養中の川村理事長は「20年6月の再開発準備組合設立以来、様々な関係者の協力を経て本組合への昇格が認められた。市の玄関口となるJR宇都宮駅前の再開発に協力し、立地特性を生かした魅力ある市街地形成に努めたい」とビデオメッセージを寄せた。
施行地区は駅前通り3丁目。駅前広場西側に面し、市は約0・5haを高度利用地区と第1種市街地再開発事業区域に選定した。建物の敷地面積は約3100平方m。容積率は約820%。駅前一等地の特性を踏まえ、土地の高度利用と都市機能を更新する。
AIS総合設計の早川信幸取締役執行役員は「大通りの二荒山神社に通ずる希少性の高い土地。駅前から商業業務棟、タワーパーキング、高層棟をひな壇上に配した。駅前に商業施設を寄せ、にぎわいを演出。田川側のマンションは縦に伸びる柱を強調した」と説明。
高層の住宅商業棟は1~3階は店舗が中心。1階の大通り沿いは店舗、南側は住宅エントランスと車寄せ。2階は住宅共用部(集会室、ラウンジ、ワーキングスペース)、将来的な駅前広場のデッキ再整備を想定した接続用のサブエントランスを構築する。
3階は駐輪場(地上部分にスペースが確保できないため)、一部は小規模住宅を計画。4階以上はマンション。70平方m以上を軸に様々のバリエーションを展開。田川の眺望の良さを享受できる面に住宅を配し、品のある重厚な構えのデザインに仕上げた。
緑化策では大通り沿いに大きめの樹木を植栽。駅前広場に面する商業業務棟は駅で降車後、乗客の視線に真っ先に緑が映るようガラスバルコニーの内側に低木を植栽する。商業業務棟には駅前の利便性を高める飲食、サービス、クリニックの入居を促す。
壁面位置の制限は西側の都市計画道路3・4・104号宮の橋不動前線、北側の3・2・101号大通りの道路境界から壁面までは4m、南側の市道104号線と敷地東側は道路境界から2m離すよう定めた。人中心のウォーカブルなまちづくりを進める。
第3次市都市計画マスタープランでは西口一帯の交通結節機能強化、都市機能更新、土地の高度利用、オープンスペース創出、県都にふさわしい広域交流機能の導入を明示。商業施設や都市型住宅の整備を図り、官民一体で駅前の一体的な都市空間を再形成する。