日光市は、足尾診療所・足尾デイサービスセンター(仮称)の整備を計画している。グループホーム双愛(足尾町砂畑)の2棟を改修し用途を変更。診療所は2026年3月に着工し12月まで工事を実施。デイサービスセンターは26年4月に着工し27年1月までに完了する計画。開設は27年4月を予定。工事を先行させる診療所は9月補正予算案に25~26年度継続費2億2800万円を計上。デイサービスセンターの工事費は26年度当初予算に計上する方針。
整備は足尾双愛病院とグループホーム双愛の廃止に伴い、市立診療所とデイサービスセンターを開設することが目的。設計は池澤設計・空間構築JV。履行期間は診療所が11月末、デイサービスセンターが26年2月まで。
改修する現施設の構造と規模はS造一部木造平屋建て延べ588平方m。内訳はなごみの里が283平方m、いやしの里が280平方m。2棟は渡り廊下(25平方m)で連絡している。
診療所は南側のいやしの里の建物を改修。診療科目は内科、小児科、外科。科目は基本的にほかのへき地診療所と同様。医師は2人体制で診療室と処置室をそれぞれ2室確保。X線装置、超音波診断装置、各種生理機能検査機器など必要な医療機器を整備し電子カルテシステムを導入する。
現在のいやしの里は居室9室、食堂、管理室、浴室、更衣室など。居室を診療室、処置室、院長室などに改修し、事務室などへ間取りを変更。照明器具、エアコンや換気扇の空調機器の更新、浄化槽改修などを予定している。
補正予算案では診療所施設整備費として25年度1140万円(うち設計監理委託料40万円)、26年度2億1660万円を措置した。
デイサービスセンターは北のなごみの里を改修する。定員は10人。中央部を食堂兼機能訓練室とし、間取りを変更して周囲に浴室、相談室、事務室などを配置する計画。間取り変更に伴う照明や空調、スプリンクラー設備、浄化槽の改修などが見込まれる。
診療所、デイサービスセンターとも工事完了後、2~3カ月の準備期間を経て開所する。事業者は診療所が地域医療振興協会(日光市民病院)、デイサービスセンターは市社会福祉協議会を予定している。