国土交通省は、舗装の構造に関する技術基準を改定する。8月26日に開かれた有識者会議では改定に向けた方向性・方針について議論し、了承した。同省では性能明確化や長寿命化、リサイクル推進の循環型社会への寄与を踏まえた改定を目指している。
改定の方向性としては①舗装技術の向上を促進するため、舗装に求められる性能を明確化②各性能において、許容され得る限界状態(この状態を超えたら修繕等で性能を回復させることが望ましい状態)を定義③各性能が限界状態に到達するまでの期間を基にライフサイクルコストを評価することを規定④再生アスファルト合材の再生利用の拡大、舗装の低炭素材料の導入促進について規定ーとしている。これらにより、舗装の長寿命化やライフサイクルコスト縮減、カーボンニュートラル、循環型社会形成の推進に寄与することを想定している。
改定方針は『舗装の性能の明確化』について、荷重分散性能・耐水性能・防水性能、車両が安定して走行できる機能、道路の使用目的との適合性、環境への影響などを踏まえた機能について明確化する。
『設計と管理の整合』としては、性能指標と限界状態となる値を規定し、舗装の点検における管理指標「ひび割れ率」「わだち掘れ量」「IRI」と整合させる。
『舗装のライフサイクルを考慮した設計』では、性能保持想定期間について、将来的に性能保持想定期間を算出可能なシミュレーション方法を確立する。
『長寿命化、低炭素材料・工法によるCO2削減』については、ライフサイクルCO2も評価可能な設計の枠組みを示すとともに、アスファルト混合物の中温化技術など、低炭素な材料・工法を積極的に検討することを示す。
『再生材料の適切なリサイクルの促進』としては、アスファルト・コンクリート塊など建設副産物の適正かつ積極的な再資源化の推進などを原則として規定するとともに、設計時に建設副産物の使用について積極的に検討することを規定する。