日綜産業(千葉市、小野大代表取締役社長)は9月1日、新システム在来吊り足場「New Standard Deck」の販売を開始する。地方自治体の小規模な橋梁補修工事などでの活用を想定し、床付き布わくや足場板など自社で保有する機材が活用できるため、資材コストの削減を可能とした。
New Standard Deck(ニュースタンダードデッキ)は、専用の梁材・手すり材・吊りチェーンと一般材の床材・幅木などで構成する特許取得済みの先行床施工式システム在来吊り足場。
システム化された部材とシンプルで安全な組立手順により、組立工数を短縮。最大チェーンピッチは1800㎜×3000㎜で、最大積載荷重は150㎏/㎡。従来工法よりチェーンを半分程度に削減することで、足場上での作業の効率化が図れる。
合わせて専用の高強度チェーンを開発。チェーンの車検制度を実施し、経年機材の安全性を担保する。
また結合部にあたるビームジョイントが4方向に梁を取り付けられるようにデザインされ、任意の方向に足場を組み進めることができる。
同社によると、現在の吊り足場市場は、在来工法が70%を占める。安全性と経済性の両立が課題とされる中、在来工法の利点を生かしながら、システム化による合理性と安全性を兼ね備えた新製品の開発に至った。
8月25日には、茨城県の同社岩間事業所で発表会を開催した。
小野代表取締役社長は「労働災害を撲滅したい。そのためには先行床式足場が必要。またコストの観点からシステム足場の導入が難しかったが、一般の足場材を使うことができる。先行床式足場を世の中に広めてきたことを武器に、世の中を変え、社会貢献していきたい」と期待を込める。
開発にあたっては、グループ企業の鉞組(岐阜県高山市、鉞勇貴代表取締役)が協力。鉞代表取締役は「施工手順が在来工法に近い。危険な部分を取り払い、施工歩掛りを短縮できる」と話す。