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マリン基本計画策定/温水プール事業者選定支援/千葉市補正

2025/09/02 日刊建設タイムズ

 千葉市は、4日開会の第3回定例議会に上程する補正予算案について、1日に発表した。一般会計補正予算案第2号で、千葉マリンスタジアム基本計画策定に、2026年度を期間とする限度額2億6800万円の債務負担行為を設定。千葉マリンスタジアムの再構築に向け、26年度に基本計画を策定する予定。北谷津温水プール再整備に2100万円を措置するとともに、26年度を期間とする限度額1600万円の債務負担行為を定めている。事業者選定のためのアドバイザリー業務を委託する。

 千葉マリンスタジアム再構築の概算事業費は約650億円。基本構想案では、幕張メッセ駐車場の一部約11haを建設予定地とし、屋外型スタジアムを再構築することとしている。

 基本計画には、スタジアムの配置・動線・平面・断面計画、必要な機能・性能、周辺インフラ整備、事業費、事業スキーム、事業スケジュールなどを盛り込む。

 今後は、26年頃までに事業協力者を公募・決定するとともに、基本計画の検討を行う。27~33年頃に事業者選定、基本設計、実施設計、建設工事を進め、34年頃の開業を目指す。

 北谷津温水プール再整備においては、PFI手法の導入により、余熱利用施設(温水プール)を建設する計画。26年度に事業者を選定し、29年度まで整備を進め、30年度の供用開始を目指す。

 施設の構成は▽プール=温水25mプール、子ども用プール、プールサイド、採暖室、監視室、シャワー室、医務室、男女更衣室、誰でもルーム、機械室、倉庫▽付帯施設=トレーニング室、スタジオ、更衣室、会議室▽管理施設=事務室▽共用部=エントランス、廊下、倉庫、トイレ▽屋外施設=駐車場――など。

 市民会館基本計画修正に300万円を計上するとともに、26年度を期間とする限度額3100万円の債務負担行為を設定。市民会館の再整備に向け、JR千葉支社跡地に単独棟として整備することに伴い、基本計画を修正する。26年度の作業完了を予定。

 下水道管路施設包括的維持管理業務について、一般会計補正予算で限度額1500万円、下水道事業特別会計補正予算案第1号で限度額12億円の債務負担行為を設定。期間は、26~28年度。第1期包括業務委託の効果を踏まえ、対象区域を拡大した上で第2期包括業務を委託する。業務内容は、市民要望受け付け、下水管清掃・修繕、管路内調査・点検。管路内調査・点検は市内全域、そのほかは美浜区全域を対象とする。

 産業用地整備支援建設負担金(中央区生実町外)に26~27年度を期間とする限度額5億5800万円の債務負担行為を設定。ネクストコア千葉生実について、建築資材価格および労務単価などの上昇に伴い、産業用地整備に必要なインフラ整備に係る建設負担金を増額する。これにより、建設負担金は約5・6億円となる。造成工事完了予定時期は27年度。

 下田最終処分場浸出水処理施設建て替えについて、建築資材価格および労務単価などの上昇に伴い工事費5897万3000円を増額し、事業費総額約28・2億円とする。さらに、同建て替え事業4億9900万円に繰越明許費を定めている。26年5月の供用開始を予定している。

 一般会計は、補正により15億723万2000円を追加し、総額5549億7120万7000円となる。

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