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フル電動のクレーン 坂本建運が県内初導入

2025/09/02 山梨建設新聞

 クレーン工事などを手掛ける坂本建運(坂本政俊社長、甲府市)は、25tフル電動ラフテレーンクレーンを導入した。建機メーカーのタダノ(本社・香川県高松市)製で、同社によると世界で初めて商品化された。県内初導入で、全国でも3台目という。

 特徴は環境性能の高さ。同社のエンジンモデルの年間CO2排出量が2万6700㎏に対し、フル電動クレーンは0㎏。騒音レベルもクレーン作業で94dB、走行時で71dBと、周辺環境に配慮されたものとなっている。

 バッテリー容量はクレーン作業のみで約11時間、走行のみで約70㎞。タダノによると、平均的な1日の走行とクレーン作業をカバーでき、急速充電にも対応している。8月27日、坂本建運本社で披露式典が開かれ、エンジンモデルと比較するデモンストレーションを実施。静音性の高さに関係者も驚いていた。

 坂本社長は「世界的にCO2削減に取り組む中、排ガスが出ず、音も静かということで導入を検討していた。普通のクレーンの3~4倍の値段がするが、国の補助金を活用することができた。建物の中での作業などに活用していきたい」と話している。

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