記事

事業者
長野県岡谷市

調査設計に2800万円/ララオカヤ解体 来年度から/9月補正案

2025/09/03 長野建設新聞

 岡谷市は2日開会した9月定例市議会に一般会計総額1億3697万円の補正予算案を提出した。空きビルとなっているJR岡谷駅前の再開発ビル「ララオカヤ」の解体に向けて調査設計費2800万円を計上。議決後速やかに事業者選定に入る。工事は2026年度中の着工を予定。工事期間は1年半から2年程度を見込む。

 建物は商業棟とマンション棟の構成で1984年に建設。規模はRC造6階建て、延べ2万1000㎡弱、敷地面積は約7600㎡。老朽化が進む中、施設の長寿命化を図っても投資に見合う効果が得られないとして、2019年に廃止する方針を決定。24年に市への権利一本化が完了し建物を閉鎖した。24年時点では解体費に15億円かかるとの概算を示している。

 跡地については駅を挟んだ南側の市有地約1万1000㎡も含めて利活用方法検討中。昨年度に発注した岡谷駅周辺整備検討調査業務はオオバ(東京都千代田区)が担当した。


■橋詰団地解体へ2700万円

 補正案ではほかに市営橋詰団地の解体等工事費として2700万円。議決後速やかに手続きを行い、本年度内の完了を目指す。同団地は廃止する方針で入居募集を停止しており、全8戸(W造簡易耐火構造、平屋建て)のうち2戸はすでに解体済み。なお、これ以外にも廃止する計画の市営住宅は出の洞、高尾、中村、小萩の4団地あり、準備が整い次第、順次解体していく予定。

 また、26年度の債務負担行為で公会所等建設事業補助金に限度額700万円を設定。川岸中地区ににある新倉区公会所の建て替えに対するもの。建設場所は既存の隣接地で、規模はW造平屋建て、延べ251㎡。完成後に既存建物は取り壊す。着工は今秋で、すでに施工者は決まっているもよう。

 補正後の一般会計の総額は238億4856万円となる。予算案を審議する9月定例議会の会期は9月30日まで。

 予算案の建設関連歳出は次の通り。(単位千円)

 【衛生費】

 ◆塵芥処理費◇その他プラスチック再資源化委託追加分=2,840

 【商工費】

 ◆イルフプラザ管理◇土地建物取得=19,136

 【土木費】

 ◆都市整備◇設計等委託=28,000

 ◆市営住宅管理◇市営住宅解体等工事=27,000

 ◆建築指導◇耐震改修補助金追加分=4,086

 【債務負担行為】

 ◆公会所等建設事業補助金(26年度)=7,000

紙媒体での情報収集をご希望の方は
建設新聞を御覧ください。

建設新聞はこちら