文部科学省の2026年度予算概算要求は、一般会計6兆599億円で前年度当初予算比10・0%増としている。国土強靱化実施中期計画において特に推進が必要とされた施策については事項要求とする。学校施設の老朽化がピークを迎えており、教育環境の向上と老朽化対策の一体的整備を進める。また脱炭素社会実現に向けた環境整備を推進する。
公立学校施設整備については▽学校施設の長寿命化を図る老朽化対策▽バリアフリー化▽他施設との複合化・集約化―などを行う。また国土強靱化関連で▽非構造部材の耐震対策▽避難所としての防災機能強化▽空調設置、洋式化を含めたトイレ改修―を予定。このほか高断熱化やLED照明、木材利用促進も進める。
国立大学・高等専門学校施設の整備については、耐震対策・防災機能強化、老朽改善、ライフラインの計画的更新を行うほか、老朽化改修や省エネの取り組みを推進する。