つくば市は、春日庁舎(春日1-8-3)を改修し児童発達支援センターを整備する。12月議会への本契約議案上程を目指し、10月ごろ工事を公告。13カ月の工期で施工を進め、2027年4月の供用開始を目指す。工事費として2カ年総額10億2261万6000円を組み、施設内に入居する教育相談センターの機能整備工事には1億8046万3000円を投じる。
児童発達支援センターの整備地となる春日庁舎は、RC造4階建て、延べ床面積4031・54㎡。1994年に、筑南水道企業団の庁舎として建築された。敷地内の倉庫棟(S造平屋建て、床面積221・12㎡)は今回の改修対象外となる。4階部分には教育局の教育相談センターが入居予定。児童発達支援センター整備と合わせて、教育相談センター機能整備工事を実施する。発注は2件合併となる見込み。
施設内の諸室として▽児童発達支援センター=指導訓練室、個別指導室、一時保育室、遊戯室・倉庫、相談室、医務室、保護者会室、事務室、調理室、小児用トイレ、シャワー室、利用者用休憩スペース▽教育相談センター=相談室、事務室、活動室▽共用部=遊び場・交流スペース、会議室、倉庫、授乳室、便所、職員用更衣室および休憩スペース-などを計画。
外構関係では駐車場の整備を行うほか、受変電設備、自家発電設備、受水槽等を設ける。園庭にはフェンス等を設置し、児童の安全に配慮する。
基本・実施設計業務に関してはandHAND・増山JVが担当。基本設計からの変更点として、大型エレベーターを外付けで新設する。車いす用駐車場の台数を3台から6台に拡大し、動線に雨除けを整備する。また、当初は蓄電池設備の設置を予定していたが、自家発電設備に変更。さらに、空調・排気設備改修等を追加する計画だ。
整備スケジュールについては、9月補正予算案に工事費を追加計上していることから、議決後速やかに発注手続きを進め、10月ごろに工事を公告。12月議会に本契約議案を諮り、工期は年明け1月からの13カ月程度を見込む。27年1月の竣工後、移転作業を経て同年4月の供用開始を目指す。
同センターでは児童発達支援や障害児相談支援、保育所等訪問支援などの事業を実施。地域の発達支援の中核的な役割を担う目的で整備を進めていく。