県沼田土木事務所は、沼田市利根町追貝地内で行う補強土壁工事を10月に一般競争入札で公告する。国道120号追貝工区の現道拡幅事業として行うもの。改良済みの1工区の片品村側となる2工区の整備を進めており、今回は施工延長60mで補強土壁工を行う。設計は三陽技術コンサルタンツ(前橋市)がまとめた。
今回の発注では、国道120号の片品村側から施工する計画となっており、地盤改良工事が完了している箇所から整備を行う。
補強土壁の高さは1・35~5・4m、面積は約200㎡となる予定。施工はジオテキスタイル工法を採用する。コンクリートパネルを204㎡、樹脂製補強材を2530㎡使用して、整備する。
2工区は、今後も地盤補強工、補強土壁工、路体盛土工、路盤工、舗装工を計画的に実施していく方針となっている。
事業の全体計画は、現道の拡幅を延長0・5㎞で行うもの。カーブが連続しているため、道路の見通しが悪く安全で円滑な通行に支障があることや、観光バスなどの大型車両の通行が危険であることに加え、路面凍結による事故が多いため、日当たりを良くし、カーブを緩くしてほしいという要望があがっていたこともあり、事業を計画した。道路幅は10・25mに拡幅する計画で、内訳は、片側歩道2・5m、車道3・25m×2、路肩0・5m、0・75mとなる。整備を行い、道路のカーブを緩くして見通しを良くすることで、円滑で安全な通行を確保する。解消カーブ数は4カ所を予定している。
2015年度から事業着手しており、進捗状況は8月末時点の事業費ベースで50%としている。過去の工事では、23年度に道路改良工と盛土工など、22年度に補強土壁工と法面補修工を発注している。それぞれ、法面補修工は椎坂建設(沼田市)が、そのほかは萬屋建設(沼田市)が受注している。