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茨城県大子町

市街地整備で2カ年1億/4橋梁補修へ設計費計上/大子町補正予算案

2025/09/04 日本工業経済新聞(茨城版)

 大子町は、3日開会の町議会定例会に補正予算案を上程した。中心市街地における管渠および回遊散策路整備では、一体的に工事を進めるために1億1333万3000円の2カ年継続費を設定。4橋梁を対象とした補修設計業務委託費に2786万3000円、袋田観瀑施設吊橋付近の落石防護柵改修工事費には1367万円を盛り込んだ。

 大子駅前周辺での中心市街地では、管渠および回遊散策路の一体的な整備を進める。当初は個別の事業としていたが、施工の効率化や一部部材を耐震性のあるものに変更したことにより、予算を組み替えた。継続費の内訳は、25年度が4533万4000円、26年度は6799万9000円。

 管渠はボックスカルバート材とし、延長235mを整備。掘削した部分にはカラー舗装を施し、回遊散策路とする。整備延長が165mを計画する。回遊散策路測量設計業務をコウノ(水戸市)が担当。

 予算確保後、速やかに発注手続きを進めていき、2026年夏季ごろの完成を予定している。

 橋梁補修は▽138号橋(外大野、L3・1m、W5・6m)▽234号橋(西金、L3m、W6・4m)▽間々下橋(高柴、L7m、W2・5m)▽4076号橋(小生瀬、L13m、W3m)-を対象に設計を行い、来年度以降の工事に向けた準備を進める。

 袋田観瀑トンネルから吊橋に向かう通路脇に設置されている落石防護柵は、経年劣化による機能の低下が懸念されるため、撤去・新設することで通行客の安全確保を図っていく。防護柵は高さ3m。整備延長が11mとなる。

 補正案の主なものは次の通り。

 ◆旧黒沢小体育館雨樋修繕=113万9000円

 ◆町立下野宮郷集会所修繕工事=200万円

 ◆文化福祉会館非常用照明LED化更新工事=175万円

 ◆急速充電設備設置工事=845万円

 ◆火葬棟待合室バリアフリー工事=497万円

 ◆袋田観瀑施設吊橋付近落石防護柵改修工事=1367万円

 ◆耐震診断業務委託=121万6000円

 ◆耐震設計、改修費補助金=100万円

 ◆橋梁補修設計業務委託=2786万3000円

 ◆久保田川(芦野倉地内)護岸対策工事=254万1000円

 ◆中心市街地管渠および回遊散策路整備工事=1億1333万3000円(2カ年継続費)

 ◆町営磯部住宅土地購入=500万円

 ◆大子中学校外壁調査業務委託=96万8000円

 ◆学校給食センター修繕=140万円

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