埼玉県設備設計事務所協会の今年5月の総会で、竹馬章二氏(雙設備研究所)が会長に就任したのは50歳と若い。竹馬会長は「諸先輩方がいる中での会長就任は、理事の皆さまから期待を込めて推薦いただいたと考えている。歴代の会長や諸先輩方が築き上げてきた協会の歴史と責任、さらに人手不足や生産性向上など問題は山積しているが、会員の皆さまが協会員を続けていきたい、また、新しく入りたいと思われる協会づくりへ向けて、一層盛り上げていきたい」と決意を新たにした。
今年4月から、新しい省エネ基準への適合義務化をはじめとした改正建築基準法が施行されるなど、建築物に果たす設備設計の役割は高まっている。一方で、設備設計業界の人手不足は深刻な問題だ。建築科の学生・生徒が最初から設備設計の道を目指すのは少数派で、実際はサブコン(専門工事業)に勤務してから、設備工事を理解した後で設備設計事務所に進む人が多いという。竹馬会長は「まずは設備設計の仕事を知ってもらうことが重要」とし、協会では学生や一般向けに設備設計の仕事をわかりやすく説明したポスターを作成し、設備設計の業務内容を広くアピールしていく。
建築物はスクラップアンドビルドの時代から、改修をしながら長く使う時代になった。竹馬会長は「改修工事で中心となるのが、定期的に必要となる設備の改修工事。その時に活躍するのが、国家資格である建築設備士だ。建築物の設計というと建築士と思う人が多いが、電気や機械設備の設計は、われわれ建築設備士が行っている。『改修工事の設備設計は建築設備士』という認知度が向上すれば、われわれの活躍する機会が増えるとともに地位向上にもつながる」と期待を込める。
BIMについて竹馬会長は、彩の国建築BIM推進会議WGメンバーのほか、日本設備設計事務所協会連合会(JAFMEC)でもBIM活用に関する検討会委員として関わってきた。自社でも竹馬会長が先頭に立ち使用しており、BIMに精通していることから、BIMの本質やメリットなどを発信するとともに、発注者指定のBIM案件が増えれば一層の普及につながることから、BIM推進に向けた環境整備も働きかけていく考えだ。

















