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国土交通省北陸地方整備局(建設)

災害廃棄物処理策学ぶ/建設副産物対策で講習/北陸地方連絡協議会

2025/09/05 新潟建設新聞

 北陸地方建設副産物対策連絡協議会は3日、本年度の講習会を開いた。北陸地方整備局での会場参加とウェブ聴講で合計約120人が受講し、建設リサイクルに対する最新の取り組みを学んだ。

 主催者あいさつで協議会委員長を務める北陸地整の加藤智博企画部長は、昨年の能登半島地震や奥能登豪雨などで大量に発生している災害廃棄物が課題になっているとしながら「今回、過去の災害時に対応した経験により災害廃棄物のリサイクルのポイントを講演していただく。講習会が建設リサイクルの重要性を再認識する機会や災害復旧に当たり有意義な情報共有の場になれば」と期待を寄せた。

 講習会では、日本建設業連合会(日建連)常務執行役の坂克人氏が「災害時における日建連の対応」について講演。能登半島地震での日建連の対応として、発災後の動きや災害廃棄物処理(公費解体)の状況などを紹介した。また、日建連土木工事技術委員会・環境技術部会副部会長の守屋雅之氏が「災害廃棄物の処理とリサイクル」をテーマに講演し、災害の分類と災害廃棄物の処理事例、リサイクルのための廃棄物処理方法、平時の備えと被災時の対応を解説するとともに、今後はカーボンニュートラル実現に向けた災害廃棄物処理におけるCO2削減への対応が求められるとし「解決すべき新たな課題の一つ」との見解を示した。

【写真=日建連の取り組みを学んだ】

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