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群馬県千代田町

下中森地内で新規産業団地造成に向け都市計画決定

2025/09/05 群馬建設新聞


千代田町は新規工業団地の造成を計画しており、事業概要を明らかにした。下中森地内の第二工業団地南側へ、造成面積17・3ha程度での整備を予定する。年内に都市計画決定手続きを完了させ、2026年度には調査測量設計へ着手する。早ければ27年度にも造成工事を進め、29年3月からの分譲開始を目指す。企業誘致を開始するため、早期委託に向けて各種調整を進める。

造成地は千代田第二工業団地と隣接し、千代田第三工業団地東側の区域が対象となり、既存の工業団地と一体となった産業拠点として、産業集積に向けた土地利用を図る。現況は農地で市街化調整区域のため、工業専用地域として市街化区域への編入を目指す。

同地区は町の東部に位置し、国道354号および国道122号館林明和バイパスにより交通優位性が高い地域となっている。町の都市計画マスタープランでは、新たな企業の立地需要に応じるため、周辺環境への影響を考慮しながら、既存工業団地の隣接区域として拡張を検討する産業拠点として位置付けられている。町では全ての工業団地が完売していることを受けて、新規団地の造成を計画した。

整備区域としては、開発行為に伴う雨水の流出増対応した調整池など貯留施設の整備や排水対策を実施する。また、工場の立地に際しては敷地内の緑化に努める。造成工事の内容や分譲面積などは、設計で詰める。

町は県企業局と協力して事業を進めたい意向を示しており、用地の取得や調査測量設計などの業務委託、工事発注などは県企業局が行う見込み。

隣接する千代田第三工業団地の造成工事については、22年度に4分割して県企業局団地総合事務所が入札を行い、分割1号を真仁田土建(邑楽町)、分割2号は本田建設(大泉町)、分割3号を徳川組(邑楽町)、分割4号について新和建設(千代田町)がそれぞれ受注した。また、千代田第二工業団地造成工事は20年度に3分割して発注し、分割1号を新和建設、分割2号を徳川組、分割3号を真仁田土建がそれぞれ施工した。

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