県の土木関係部局において2024年度に完成した工事における週休2日制の達成率が明らかとなった。部局別の達成率は◇県土整備部(建築課除く)=84%◇農村整備課=35・4%◇森林局=83・5%-という結果となった。県土整備部においては29年度末までに100%を目指す。25年度は90%以上を目標に掲げており、交替制による週休2日制の現場も試行している。
建築課の発注した工事を除く県土整備部発注工事における週休2日制工事の達成率は23年度の37%から24年度には84%と大きく上昇し、全国でもトップクラスの水準となった。大きく上昇したのは完全週休2日(土日)を継続しつつ、月単位の週休も認めたことや、月単位の週休2日について想定外の降雨・降雪等による現場閉所も週休日として振り替える「雨振替」を導入するなど柔軟な対応を行っていることが要因として考えられる。
農村整備課においては、23年度に完成した工事65件のうち、10件で週休2日制を達成。達成率は15・4%という結果となった。24年度については完成工事件数65件のうち23件で週休2日制を達成し、達成率は35・4%と大きく増加した。24年度の工種別における週休2日達成状況を見ると、土木一式工事が21件と最も多かった。残る2件は電気工事と舗装工事だった。
農村整備課は24年度下半期発注工事から完全週休2日(土日)を適用し、発注者指定型と受注者希望型によりそれぞれ1件の工事を実施している。同課担当者は週休2日制工事について「今後も各工事の特性や現場状況を踏まえつつ、発注者・受注者双方で工夫を重ね、より多くの工事現場において週休2日制の導入が実現できるよう取り組んでいく」と今後の取り組みについて話す。
森林局については、23年度に完成した工事件数が林道工事と治山工事合わせて129件あり、うち42件で週休2日制を達成。達成率は32・6%だった。対して24年度は完成工事件数91件のうち76件で週休2日制を達成し、達成率は83・5%と大幅に増加する結果となった。
林道工事では23年度に完成した工事27件のうち、9件で週休2日制を実施。実施率は33・3%。24年度については完成工事件数21件のうち17件で週休2日制を実施し、実施率は81%と大きく増加した。23年度、24年度ともに受注者希望型で実施している。
23年度の9件のうち、完全週休2日(土日)適用工事は2件、月単位の週休2日適用工事は5件実施。残る2件はそれ以外の方法で行っており、月単位の週休2日適用工事の件数が多い結果となった。
24年度は完全週休2日(土日)適用工事が13件、月単位の週休2日適用工事は2件で、残る2件についてはそれ以外の方法となる。23年度と比べ完全週休2日適用工事の実施件数が月単位の週休2日適用工事の実施件数を逆転した。
治山工事においては23年度に完成した工事102件のうち、33件で週休2日制を実施。実施率は32・4%という結果となった。24年度については完成工事件数70件のうち59件で週休2日制を実施し、実施率は84・3%と大きく増加した。
23年度は完全週休2日(土日)適用工事、月単位の週休2日適用工事ともに11件実施。全て受注者希望型での実施となっている。
24年度については完全週休2日(土日)適用工事が37件で、月単位の週休2日適用工事は20件となった。完全週休2日(土日)適用工事の発注者指定型は2件、受注者希望型が35件、月単位の週休2日適用工事については発注者指定型0件、受注者希望型20件となり、完全週休2日(土日)適用工事、月単位の週休2日適用工事ともに発注者指定型よりも受注者希望型の方が件数が多い結果となった。