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群馬県利根沼田広域市町村圏振興整備組合

新ごみ処理施設の基本計画を公表

2025/09/09 群馬建設新聞


利根沼田広域市町村圏振興整備組合は、沼田市白岩町を建設候補地とする新ごみ処理施設の整備で、当初から計画を見直し、規模の概要を可燃ごみ処理施設を35t×2炉、リサイクル施設は12・9t/5h、ストックヤードが約600㎡とする計画を公表した。今後、可燃ごみ処理施設は2028年度設計・施工に着手し32年度の供用開始、リサイクル施設およびストックヤードは32年度の設計・施工着手、35年度の供用開始を目指す。

施設規模は、基本計画策定前は可燃ごみ処理施設が約80t/日、リサイクル施設が約12t/日、ストックヤードが約1400㎡と概算。基本計画で見直しを行うこととなっていた。

建設候補地の沼田市外二箇村清掃施設組合清掃工場(沼田市白岩町226)は敷地面積約9841㎡。計画では、可燃ごみ処理施設を敷地東側に建設した後、既存の沼田清掃工場を解体し、リサイクル施設およびストックヤードを建設する。可燃ごみ処理施設の建設工事は、現沼田清掃工場を稼働しながら安全に配慮して施工を進めるとしている。

事業者の募集と選定は26~27年度に行う予定。PFIなどの導入可能性を含めた事業方式検討業務を建設技術研究所(東京都中央区)が26年度末までの履行期間で進めており、設計・施工と維持管理も含めてどのような事業方法となるか、検討を進めている段階となっている。

整備スケジュールは、事業者選定後、28年度から可燃ごみ処理施設の設計と施工に着手し、30年度から既存沼田清掃工場解体の設計に着手。32年度からリサイクル施設とストックヤードの設計と施工に入る計画。供用開始は可燃ごみ処理施設は32年度から、リサイクル施設およびストックヤードは35年度からを目指す。

また、搬入路の整備について検討を行っており、26年度以降に設計を行う見通し。現在、2方向から搬入しているが、周辺の環境保全の観点から住宅地周辺の通行を避けるため、沼田市と連携し北側に新たな道路の整備を計画している。また、建設候補地周辺は外灯が少ないため、交通安全と防犯の観点から建設候補地内の道路側に外灯の設置を計画している。

現時点での概算事業費は、可燃ごみ処理施設が124~154億円、リサイクル施設およびストックヤードが23~75億円で、合わせて147~229億円が見込まれている。今後、詳細を検討する。

計画は、このほど建設技術研究所(東京都中央区)が業務を担当した整備の基本計画の素案として公表したもの。今後、地域説明会やパブリックコメントを経て、意見を踏まえて検討を進めていく。

新たなごみ処理施設は、沼田市、片品村、川場村、昭和村、みなかみ町の5市町村を対象としたものとなる。5市町村内では現在、沼田市外二箇村清掃工場(沼田市)のほかに、尾瀬クリーンセンター(片品村)、奥利根アメニティパーク(みなかみ町)がそれぞれの地域でごみ処理を行っている。

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