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長野県駒ヶ根市

倉橋建築計画を特定/統合保育園の設計プロポ/概算工事費8.2億円、来年12月着工

2025/09/10 長野建設新聞

 駒ヶ根市は新保育園建設工事設計業務委託の公募型プロポーザルで、受注候補者に倉橋建築計画事務所(松本市)を特定した。履行期間は2026年9月14日まで。施設の延べ面積は950㎡程度、想定工事費は約8億2000万円(外構・造成等を含む、税込)で、着工は2026年12月を見込む。

 プロポーザルには5者が参加(受注候補者以外は非公表)。9月5日に審査会を開催し、選定委員会がこの結果を持ち回りで審査、決定した。今週12日に見積もりを受け、翌週16日の契約を予定している。設計業務委託料の限度額は2452万円(税別)。

 新保育園は美須津保育園(赤穂11964-1)と赤穂南幼稚園(赤穂8863)を統合し、赤穂南幼稚園を取り壊した跡地(敷地面積2798㎡)に建設する。構造・階数はS造平屋建てを基本とするが、今後開催予定のワークショップでの議論などを踏まえ決める。

 美須津保育園は1976年建設で、S造平屋、延べ656㎡、定員90人。一方の赤穂南幼稚園は73年建設で、S造平屋、延べ729㎡で、定員120人。統合に併せて定員は減員。現時点では0~5歳児合計100人を想定している。工事期間中、赤穂南幼稚園の園児は美須津保育園で受け入れる。この対応で美須津保育園を改修することは予定していない。

 赤穂南幼稚園は本年度いっぱい運営し、解体工事は来年度に実施する。解体に係る設計業務は本年秋以降に発注する。新園舎の建設工事は26年12月~28年2月までの約13カ月を想定。28年4月の開園を目指す。

 同事業は公立幼稚園・保育所の適正配置に向けた初弾の取り組み。適正配置は小学校区単位で検討しており、同事業完了後には中沢保育園(中沢2410-1、1979年建設、S造平屋、延べ775㎡)について建て替えまたは移転を予定している。

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