記事

事業者
群馬県太田市

備前島公園拡張事業が本格的に始動

2025/09/10 群馬建設新聞

太田市は、備前島公園拡張事業を本格始動する。事業は備前島公園周辺で、総面積3・2haを対象に造成工事を行い、軟式野球場および多目的広場から駐車場を整備するもの。都市公園であるため都市計画変更手続きを進めており、年度内の手続き完了を目指す。都市計画決定となれば、2026年度の工事発注を見込む。第一次実施計画では、26年度と27年度の2カ年で総工事費約8億円を算出している。

同事業では、備前島公園(備前島町149-1)を拡張し、近隣地区に位置する西新町南公園(西新町69)を機能移転して集約化を図るもの。なお、西新町南公園は廃止を予定する。

拡張予定地は、備前島公園北側および道路を挟んで西側に位置する尾島健康福祉増進センター(備前島町196-1)周辺が対象となる。現況は主に田畑となっている。

整備概要としては、公園南側に一般駐車場として700㎡程度を舗装して設置する。また、同センター南側で軟式野球場および管理用駐車場を造成し、野球場西側へ多目的広場を約200㎡でダスト舗装を予定する。駐車場には公衆トイレなどの建設を予定し、施設内の雨水対策としては地下式貯水槽の設置を検討している。

本年度は都市計画手続きを進めるとともに、詳細設計および用地の取得を並行して行う。設計業務は三陽技術コンサルタンツ(前橋市)が受注しており、造成工事の詳細を詰めている。用地測量業務は地域プランニング(太田市)が24年度に担当し、現在は太田市土地開発公社が用地の取得を進める。9月補正予算案では用地の取得費として、26年度までの債務負担行為へ限度額7040万円を設定した。

備前島公園は国道142号沿いに位置しており、面積は2・1ha。04年の竣工。広場がメインとなっている。

西新町南公園は撤去工事を予定する。都市計画の変更手続きが完了し、廃止が決定となれば入札を行う。当初予算では公園施設撤去工事費3800万円を計上した。同公園は国道354号沿いの群馬東部水道企業団西部配水塔の南側に位置し、敷地は1・7haの規模で1978年に設置された。軟式野球およびソフトボールが1面あり、ブランコなどの遊具も設置されている。これら施設などを撤去して更地にする予定。跡地の利活用方法はこれから決定する。

記事資料

紙媒体での情報収集をご希望の方は
建設新聞を御覧ください。

建設新聞はこちら