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茨城県県南農林事務所稲敷土地改良事務所

暗渠排水工81・2ha追加/県営十三間戸土地改良事業で

2025/09/10 日本工業経済新聞(茨城版)

 県稲敷土地改良事務所は、河内町の県営十三間戸地区土地改良事業において、暗渠排水(A81・2ha)を新規整備する。農業用道路および農業用用排水施設については計画変更を行い、農道拡幅工(L350m)、排水路整備工(L344m)などを追加。同事業の概算工事費は7億1200万円の増額で、総額16億円を見込む。予定工期については2年延長し、2029年度までとする計画だ。

 今回施行申請を行うのが、暗渠排水工(A81・2ha)。新たに暗渠排水を整備することにより、汎用耕地化を図っていく。施工時に使用する建設機械は低騒音、低公害型等の環境に配慮したものとする。暗渠排水工の概算費用は3億1500万円。内訳が▽工事費2億9400万円▽工事雑費700万円▽事務費1400万円となっている。

 農業用道路および農業用用排水施設については追加工事が必要となったことから、計画変更を予定している。農道に関しては、支線道路7号の拡幅工(L350m)を追加。支線排水路1号の整備に伴い、W5m(有効W4m)についてアスファルト舗装を行う。

 農業用用排水工では、北側の支線排水路整備を追加する。L334mにわたってB柵渠(4m×1・2m)を布設する。変更後の総延長はL1734m、A93・2ha。地区の南端では、老朽化した用水路の更新工事(L80m)を付帯工事として新たに盛り込んだ。

 今回の変更により、受益面積が93・2haに拡大する。概算工事費は7億1200万円の追加で、総額16億円を見込む。今後は年度内に法手続きを完了させ、26年度より追加分を含めた施工を進めていく。当初の計画では27年度の事業完了を見込んでいたが、工期を2年延長し、29年度までとする。

 県営十三間戸地区は、河内町十三間戸に位置。事業面積81・2haを有する。地目は田。水利状況としては利根川から取水し、十平用水機場から地区内のパイプラインを経て、各ほ場へ配水を行っている。排水に関しては地区内の支線排水路を通じ、地区外の金江津幹線排水路経由で新利根川へ排水。作付計画では水稲59・7ha、大麦・飼料用米各11・9ha、ネギ8ha、ホウレンソウ0・7ha。

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