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群馬県太田土木事務所

足利伊勢崎線(強戸工区)で函渠工を公告

2025/09/12 群馬建設新聞


県太田土木事務所は、太田市強戸町~吉沢町で主要地方道足利伊勢崎線(強戸工区)の4車線化拡幅事業で、近く道路改良工事を条件付き一般競争入札により公告する。工事概要は函渠の建設工事および道路の拡幅工事となり、両工事を一括しての入札となる。函渠工は全体ではなく、一部区間を対象としての工事となり、残る箇所は来年度以降に発注していく。

道路の4車線化工事に伴い、八瀬川に架かるボックスカルバート橋の強戸橋を拡幅する。設計については技研コンサル(前橋市)がまとめた。

橋は現場打ちのボックスカルバートを建設することにより拡幅し、函渠全体の規模は、全長32・7m(内空断面幅5500㎜×高さ2800㎜)となる。うち、今回発注分は延長13m程度となり、駆体は鉄筋量16・9t、コンクリート量144立方mを使用して築造する。なお、掘削土量は1880・6立方mとなっている。

函渠工と合わせて道路改良工事も実施する。延長135mを対象に7~10mの拡幅部での工事を施工面積1075・1㎡で実施する。舗装構成は置き換え工を厚さ95㎝、ボリューム1118・7立方mとなり、中間層では厚さ10㎝で施工する。また、延長116mでL型側溝などの排水構造物を布設する。

なお、表層などの舗装工事については、今後の拡幅工事の際に実施する見込み。今回発注する工事では先行して拡幅部の整備を行い、通行車線部分は切り回し後に現道部の改良工事を進めるとしている。

足利伊勢崎線現道拡幅事業(強戸工区)では、北関東自動車道太田強戸SICへのアクセス性の向上を図り、物流の効率化および安全で円滑な通行のために延長約1800mの4車線化(道路幅25m)と両側歩道の整備を進めるもの。太田強戸SICが2018年7月に供用開始したことに伴い、朝夕には渋滞が発生しており、地域住民や企業から渋滞改善への要望が出されていた。4車線とすることで、物流の効率化および安全で円滑な通行を確保する。

同工区では、8月に道路改良工事分割1号を公告して利根建設(太田市)が受注した。24年度には、隣接する市道改良工事を小林建設工業(太田市)が施工している。

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