みなかみ町(阿部賢一町長)は12日、9月補正予算を明らかにした。湯宿地内で進める木育推進事業で木育推進工房(仮称)の整備に向け改修工事費として1億1000万円を確保した。
木育推進事業は、新治農村改善センター(湯宿温泉2272-49)と敷地内に隣接する保健センターを改修し一体的な木育施設として整備を行うもの。新治農村改善センターは美術館、保健センターは工房として改修する。今回の補正予算で確保した改修工事費は、保健センターを、木工の作業ができる木育推進工房(仮称)として整備するため計上した。
保健センターはRC造平屋で、床面積438・81㎡の規模。近く実施設計を委託し、設計完了後、改修工事を一般競争入札で公告する見込みとなっている。設計業務は、林業の6次産業化および地域活性化を目指し、町と包括的連携協定を結んでいるオークヴィレッジ(岐阜県高山市)に委託予定。
工房は、木のおもちゃ美術館(仮称)で使用するおもちゃや什器を製作・メンテナンスするため、また木工職人を育成するためのエリアと、一般の来場者が木工体験やDIYができるエリアを整備する計画。そのため、美術館よりも先行して整備を行う意向となっている。
改修工事は、現時点では年度末までの完了を見込んでいる。今後必要があれば予算繰越の手続きなどを行い整備を進める予定としている。
美術館に改修する新治農村改善センターは、1992年に竣工したS造平屋、床面積999㎡の規模。低利用で遊休化した施設の有効活用として、事業を計画。基本構想は、芸術と遊び創造協会(東京都新宿区)が手掛けた。美術館の実施設計についても、オークヴィレッジが担当する。本年度中に設計をまとめる見込みで、工事着手は2026年度を予定している。
このほか、建設関連では矢瀬親水公園(月夜野2936)の公園施設更新工事費として495万円を計上した。
なお、一般会計予算は2億2357万円を追加し、総額を160億1855万6000円とした。