笛吹市は２０２５年度中に「やまゆりの湯改修」（同市春日居町寺本、春日居福祉会館）、「みさかの湯改修」（同市御坂町成田）、「御坂中柔剣道場改修」（同市御坂町下野原）の３建築案件の発注を予定している。25年度当初予算および９月補正予算案に計約８億円の事業費を計上した。本紙取材に市関係者が具体的なスケジュールを明らかにした。

　やまゆりの湯の改修では工事に先立ち10月から休館する。11月ごろまでに施工予定業者を選定。12月市議会での施工契約承認を経て、26年１月～27年２月の工期で改修する。リニューアルオープンは同年４月を予定している。25年度当初予算と９月補正予算を合わせ２億５４２１万７０００円の事業費を見込む。

　みさかの湯の改修では、26年１月ごろまでに施工予定者を選定。同年２月市議会で本契約承認を求める。工期は同年４月～27年２月を予定。同年４月リニューアルオープンを計画している。事業費は今後着手する外構工事実施設計の経費を含め４億１９４８万１０００円を見込む。

　御坂中の改築では、校舎が12月完成、26年１月の供用を予定。供用後、旧校舎の解体に入る。解体は校舎建築工事を請け負う飯塚工業・地場工務店ＪＶが実施する。柔剣道場の改修は、同年３月に業者と契約を結び４～８月の工期で進める予定だ。25年度９月補正予算案に同改修と外構工事などを合わせた事業費１億１８４０万円を計上した。

　なお、市は３案件について契約から工事完了までが２年度にまたがることから、26年度分の前払い金を前倒しして支払えるよう、25年度９月補正予算案に経費を計上。業者が受注しやすい環境づくりに努めている。