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千葉県印西地区環境整備事業組合

事業方式はデザインビルド/28年度の供用開始目指す/印西地区環境整備組合 地域振興施設

2025/09/25 日刊建設タイムズ

 印西地区環境整備事業組合は、次期中間処理施設の廃熱エネルギーなどを有効活用する地域振興施設について、2026年度に土木工事およびデザインビルド方式による本体設計・施工に着手し、28年4月の供用開始を目指す。整備施設として、駐車場9000㎡、屋内余暇棟3000㎡、露天風呂2000㎡、バーベキュー広場900㎡、ハウス農園2000㎡を確保するほか、整備未定地をイベント広場として活用する。

 建設予定地は、印西市吉田字馬込546地先の市街化調整区域。敷地面積は約15万5000㎡。「地域まるごとフィールドミュージアム」をテーマに、次期中間処理施設から供給する排熱エネルギー(最大14・7GJ/hの熱・電気)と周辺の多様な地域資源の有効活用を目的とする。整備費の上限額は33億8100万円。このうち、工事費は18億3516万5000円を上限とする予定。

 屋内余暇棟は、平屋建て、軒高約6mのシステム建築倉庫とし、棟内に入浴・飲食・物販に関するコンテンツを整備する。

 ハウス農園は、段階的に拡張する予定で、最終規模は未定となっている。

 整備未定地はイベント広場として活用するほか、運営開始後の状況などを踏まえながら、コンテンツを追加する方針。

 現時点で想定している主な追加コンテンツは▽滞在コテージ▽大規模な花畑▽大規模な砂山▽ドッグラン▽雑木林▽果樹園▽展望築山▽斜面アクティビティ▽スポーツ施設▽ウサギ広場▽乗馬クラブ――など。

 22日に「次期中間処理施設整備事業地域振興施設土木基本設計・土木実施設計業務委託」に係る公募型プロポーザルを公告した。委託期間は26年6月30日まで。提案限度額は2631万3251円。

 土木工事の方針として、工事費の圧縮を図るため、原則として対象地を現状のまま利用する計画とし、雨水排水の全量の貯留浸透に必要となる最低限の造成工事を行う。

 参加資格要件は、15年度以降に面積3000㎡以上の集客施設(公園、道の駅、テーマパークなど)の造成基本設計業務または造成実施設計業務の受注実績を有する法人で、当該業務の実務経験を有する担当者を専任できることなど。

 今後は、10月15日に質問書、22日に参加申し込みに関する書類の提出を締め切る。24日に書類審査の結果通知書を送付し、29日にヒアリングを実施する。31日にヒアリングの結果通知書を送付し、11月7日に契約を締結する予定。

 次期中間処理施設は、DBO方式により、JFEエンジニアリングを代表企業とするグループが整備を行っている。

用地活用図

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