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群馬県渋川土木事務所

県道南新井前橋線4期工区で八幡橋橋台拡幅工と(仮称)新八幡橋高欄設置工

2025/09/25 群馬建設新聞


県渋川土木事務所は、榛東村新井地内で進めている県道南新井前橋線4期工区バイパス整備事業で、八幡橋の橋台拡幅工を一般競争入札で10月上旬までに公告する。同工事は、既設橋梁の下流側に橋台を整備し橋梁の拡幅を行うもの。また、(仮称)新八幡橋で、高欄工の発注を計画している。工事は10月上旬までに指名競争入札で発注する。設計は、どちらも日本工営(東京都千代田区)が担当した。

主要地方道高崎安中渋川線との交差点整備に併せて行う八幡橋拡幅工事は、既設橋梁の下流側に新橋を架設し拡幅する。同橋は橋長11・9mのPC単純プレテンション方式ホロー桁橋で、車道は幅員を7・7mから10・3m程度へ拡幅する。

下部工の拡幅は、同じく逆T式橋台2基を既設橋台の下流側に新設する。新規に整備する橋台は高崎側のA1が高さ3・5m、幅員4・5mで、コンクリートボリューム37・6立方m、鉄筋量1・4tを使用し、型枠面積43・8㎡で整備する。渋川側のA2橋台は高さ3m、幅員5・0mで、コンクリートボリューム44・8立方m、鉄筋量1・6tを使用し、型枠面積37・1㎡で施工する。また、基礎は場所打ち杭8本で整備する。全てφ1000㎜で、A1橋台に延長21・5mを4本、A2橋台に延長17・5mを4本施工する。工期は約10カ月を見込んでいる。

(仮称)新八幡橋の高欄設置工事は、アルミニウム合金製で高さ1・0mの高欄を合計延長43・6mで整備する。工期は約7カ月を見込んでいる。八幡川を跨ぐ同橋は橋長16・2m、有効幅員15・5mのPC単純プレテンション方式ホロー桁橋。下部工、上部工とも南榛工業(榛東村)が受注している。

八幡橋拡幅工事は、今後の進捗をみて、上部工架設工事と高欄設置工事を順次発注する。(仮称)新八幡橋の整備については、今回の発注で完了となる。

県道南新井前橋線バイパス4期工区の全体計画は主要地方道高崎渋川線バイパス雛子交差点から榛東村役場西交差点までの2550mで道路新設を行うもの。計画幅員は12・5mで、内訳は歩道(両側)=2・5m×2および車道(2車線)=3・25m×2となる。現道は道幅が狭い上、朝夕の通勤帰宅時間帯を中心に交通混雑が発生しており、緊急輸送道路でありながら円滑な車両の走行に支障が出ている状況。バイパス整備により走行を円滑にし、駒寄スマートICへのアクセス性も向上させることを目的としている。2024年度末時点で7割程度改良工事に着手済みとなっており、26年度の事業完了を目指している。

同事業ではこのほか、本線の道路改良工事を南榛工業と飯塚組(吉岡町)が、県道新井下室田線交差点改良工事を勝野建設(吉岡町)が、防護柵設置工事を富士技工(高崎市)が25年度に受注している。

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