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山梨県笛吹市

12月に整備方針 スポーツ施設芝生化

2025/09/27 山梨建設新聞

 笛吹市はスポーツ施設のグラウンド芝生化などについて、12月に整備方針を公表することを明らかにした。競技環境を向上するため既存施設を改修する計画。この方針に基づき各施設ごとに必要な工事内容などを検討し、順次実施する。

 市では現在、既存のグラウンドで行われているサッカーやグラウンドゴルフ、野球、ソフトボールなどの利用状況をみながら、競技ごとに環境を高めるための施設整備の方向性を検討している。

 山下政樹市長は、かねて候補となる施設について「いちのみや桃の里スポーツ公園グラウンド」「春日居スポーツ広場グラウンド」「境川スポーツセンターグラウンド」「御坂花鳥の里スポーツ広場」「石和農村スポーツ広場」「石和清流公園」を挙げており、これら施設を中心に改修を計画するとみられる。

 市は今後、スポーツ協会の専門部など、社会体育施設を利用している団体などの意見を聞いた上で、12月に「市の基本的な考え方を示せるよう取り組む」(市担当者)という。設備の整備のほかグラウンドの芝生化についても、併せて検討を進める方針だ。

 市は市営温泉みさかの湯南側の敷地約5万9000㎡にサッカーコート2面、ラグビーコート1面などを備える多目的芝生グラウンドを整備する計画を立てたが、地権者らの反対により白紙化した経緯がある。

 地元説明会では、「中途半端な施設ではない。負の遺産にはならないと確信できた」「サッカーを続けていきたい子どもたちに必要なもの」など、整備を心待ちにする市民からの意見があった。

 山下市長は2024年2月の会見で「地権者の意思を無視することはできない」と、多目的芝生グラウンドの整備を断念する考えを表明し、既存施設の改修によりグラウンドの芝生化などを進める方針を示した。

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