水資源機構利根川上流総合管理所は、群馬用水管理所(前橋市古市町386)の庁舎改築を計画している。新庁舎の建設および既存庁舎の改修を中心として予定しており、2026年度に実施設計をまとめ、早期の工事発注を見込んでいる。施設規模は当初計画の重量S造2階建て、延べ床面積700㎡程度から24年度に契約した基本設計を経て重量S造3階建て、延べ床面積1500㎡程度に変更している。
庁舎の改築は、24年6月に事業認可された群馬用水施設改築事業の一環で実施するもの。改築計画全体では、新庁舎を現在の敷地に建設し、既存の管理棟庁舎を改修、旧庁舎や倉庫、カーポートなどの解体を予定している。
現在、基本設計をアーキディアック(長野県松本市)が10月末を期限に進めているところ。並行して実施設計業務を公告中で、10月27日が入札日となっている。実施設計の期間は300日としており、26年8月末が期限となっている。群馬用水管理所の機能を稼働させながら工事を進める計画なことから、新庁舎の建設から始まり、既存庁舎改修、各既存施設の解体および外構工事という流れとなることが見込まれる。
新庁舎は敷地東側に建設を予定。施設規模が当初から変更となったのは、検討の中で必要な機能が増えたことを受けてのものとなる。新庁舎は、1階を倉庫や予備発電室、2階は事務室、3階には事務室と事務所が管理する施設の操作室を設け、エレベーターも設置する計画となる。このほか、新設する施設としては、アルミ合金造で1棟につき床面積約46㎡のカーポート5棟およびアルミ合金造、面積約10㎡のサイクルポート2カ所を想定している。
改修する管理棟庁舎はRC造平屋、床面積291・31㎡、03年竣工。現段階で想定している施工内容としては建具や床の改修、外壁の一部改修、電灯設備・火災報知設備の移設、給排水衛生設備機器撤去など。執務室を新庁舎に移し、管理棟は会議室としての機能を中心として活用する見通し。加えて、管理棟内にある各種施設の操作室機能を新庁舎に移設する計画としている。
解体する旧庁舎は敷地の西側に位置しており、建物はRC造2階建て、延べ床面積647㎡で、1969年竣工。そのほか、倉庫・車庫、カーポート、道路を挟み北側にあるW造2階建て、延べ床面積262・8㎡の寄宿舎や、倉庫なども解体する見通し。