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太田駅南口で8階建てテナントビルの新築へ

2025/09/27 群馬建設新聞


【太田】民間主導で進む太田駅南口第四地区第一種市街地再開発事業で、新たな業務テナントビルの建設に向けて準備が進められている。東武鉄道太田駅の南側において、約0・2haの敷地へ8階建ての業務テナントビルなどを新築するもの。事業の共同個人施行者は関東建設工業(太田市、髙橋明代表取締役)および関東建設工業ホールディングス(太田市、同代表取締役社長)で、9月には既存ビルの解体工事などに着手。除去が完了次第、ビルの建築工事に取り掛かることとなる。

事業地は同駅の南口駅前広場の西側となり、三井住友銀行太田支店(飯田町1386)と隣接している。事業施行期間は5月23日から2027年12月31日までとし、建築工事期間は9月から26年12月まで。

新築する建物は業務・商業テナントと自走式立体駐車場を併設したもので、規模はS造8階建ての高さ約33・6m、延べ床面積8583㎡となる。建築敷地面積は1924㎡、建築面積1573㎡とし、駐車場の駐車台数は124台、駐輪台数は20台となる。1階から4階は商業・業務テナントと立体駐車場を併設し、各階層の床面積は1396㎡~1577㎡。5階から8階は業務テナントとして各階の床面積は616㎡~644㎡の規模。

新施設は太田駅とのつながりを重視し、東側のロータリーに面してテナント棟を配置し、明るく活気のある風景となるようにメインファサードを整備する。建物内部では各フロア1テナントとなるように配備し、利用者の快適性に配慮する。また、太陽光発電設備などによる再生可能エネルーを活用して環境負荷低減に配慮する。西側に駐車場棟を配置して効率的な敷地利用を行い、テナント従業員および来客者などの駐車需要に対応する。事業計画では、工事費24億1300万円を算出し、調査・設計費や用地費などを合わせた総事業費は32億200万円としている。

駅南側では、同様の事業として太田駅南口第三地区第一種市街地再開発事業が本格始動した。旧ドン・キホーテ太田店(飯田町1404-1)跡地で、桐生大学太田キャンパスなどが入る複合ビル2棟の建設工事を進めている。建物の総延べ床面積は約4万1800㎡の規模。いずれもS造で、桐生大学や交流ホールが入る教育棟は7階建て、商業施設や駐車場が入る店舗棟は4階建て。事業地は約1・6haとし、うち約9100㎡で建築する。事業計画では、4月から27年12月を工期としている。同事業の施行者は、関東建設工業ホールディングス・関東建設工業およびグンエイ(太田市、茂木岳幸代表取締役社長)となる。太田市当初予算では、開発促進に向けて市街地再開発事業等補助金41億4180万円、同地区へ進出する桐生大学を運営する桐丘学園に対して都市構造再編集中支援事業補助金5億6860万円を計上した。

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