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群馬県沼田土木事務所

夏保沢砂防堰堤事業で堰堤本体工に着手

2025/10/01 群馬建設新聞


県沼田土木事務所は、沼田市白沢町生枝地先で行う夏保沢砂防事業の砂防堰堤工事を月内に一般競争入札で公告する。現在、2024年度補正予算を活用した工事として進めている掘削工事などが完了見込みのため、堰堤本体工に着手するもの。工種は土木一式、工期は約9カ月を見込んでいる。設計業務は都市開発設計(前橋市)が手掛けた。

堰堤本体工は、左岸側から着手する。今回発注するのは、延長20m、高さ12m、コンクリートボリューム140立方mの規模。型枠260㎡での整備を見込んでいる。掘削工事は前回発注した24年度補正工事で完了予定のため、今回は含まれていない。

夏保沢砂防事業は、人家87戸、国道120号を保全対象として、砂防堰堤1基を整備するもの。下流の人家や畑に対する被害の対策を希望する地元住民の声が上がっているほか、渓流が荒廃しており、大雨などによって土石流や流木が発生するおそれがあるため計画した。砂防堰堤を整備することで、大雨などによる土石流や流木の被害のリスクを軽減する。全体事業費は概算で約4億5000万円を試算している。21年度から事業に着手しており、8カ年かけて完成させる計画となっている。

新設する砂防堰堤は堤長66m、堤高12mの透過型。コンクリートボリュームは4700立方mで計画している。

進捗状況は、管理用道路690mのうち24年度末で369・8mが整備済み。現在、工事区域内の伐採と工事用道路および仮設ヤードの整備を実施している。左岸側から本堤工に着手し、複数年かけて実施後、スリット部の施工に入る計画としている。

これまで、管理用道路整備を22年度、23年度に発注。管理用道路の残区間と堰堤掘削工、堰堤基礎工を一括して25年度早々に、24年度補正予算分として発注している。これまでは全て角屋工業(沼田市)が受注している。

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